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トウガラシ成分で肥満抑制 褐色脂肪組織を活性化
2010.07.20
トウガラシの成分「カプシエイト」を摂取すると、エネルギー消費量が増加するという研究が発表された。この効果は褐色脂肪組織の活性が高い人でより大きいという。
トウガラシに含まれている辛み成分カプサイシンが、エネルギー消費を増やし燃焼力を高めることは以前から知られていたが、その辛さと刺激の強さから食品などに利用するのは難しかった。 そこで味の素は新種の辛くないトウガラシに着目し、辛くないトウガラシの新成分カプシエイト類をとりだすのに成功。このカプシエイト類であれば、辛さを気にすることなく必要量を摂取できる。 トウガラシの新成分がエネルギー消費量を増加
試験では男性18人を対象に、カプシエイト類9mgを単回摂取した後のエネルギー消費量を測定し、その成分を含まない食品をとった場合と比較対照した。その結果、全体でカプシエイト類摂取後のエネルギー消費量が増加することが分かった。
また、PET画像診断を実施し、褐色脂肪組織の活性が高い群と低い人の群に分け、カプシエイト類摂取によるエネルギー消費量の増加も比較したところ、褐色脂肪組織の活性が高い群では、エネルギー消費量増加作用がより強くみられた。
褐色脂肪組織は首の周りや胸郭の大きな血管にある脂肪組織。この細胞中のミトコンドリアで脂肪を分解し、熱を産生している。褐色脂肪は体重やエネルギー消費、糖代謝に影響しており、加齢とともに太る人が多いのは、この褐色脂肪の活性が低下するのが一因と考えられている。
成人では褐色脂肪はほとんどないとされていたが、天使大学(札幌市)の斉藤昌之教授(栄養学)らはPET画像診断を利用し、成人にもあることをあきらかにした。褐色脂肪の活性化が肥満の抑制に効果があると考えられており、世界的に注目されている。
カプシエイト類の摂取は褐色脂肪組織を活性化する可能性がある。この研究は、味の素と天使大学(札幌市)の斉藤昌之教授(栄養学)らの研究グループによるもので、カプシエイト類を利用した食品などの有用性の評価や開発につながる成果としている。スウェーデンのストックホルムで7月に開催された国際肥満学会で発表された。
カプシエイト類またはプラセボ摂取後のエネルギー消費量の変化
味の素
(寺畑)
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