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特定健診:初年度の受診率は38% 保健指導の終了者は7%どまり
2010.08.26
 40〜74歳を対象とした特定健康診査(特定健診=メタボ健診)の初年度の受診率が38.3%だったことが、厚生労働省のまとめで分かった。同省が目標とする2012年度の受診率70%の半分程度の水準にとどまった。また、特定保健指導の対象となった人のうち終了者は7.8%にとどまった。
市町村国保、協会けんぽで伸び悩む受診率
 2008年4月から始められた特定健診は、企業の健康保険組合(健保組合)、市町村の国民健康保険(国保)などの保険者(運営主体)が、40〜74歳の加入者を対象に実施。厚労省によると、初年度の対象者は約5190万人だったが、受診者は約1990万人(38.3%)にとどまった。

 保険者別にみると、公務員らが加入する共済組合が58.7%、大企業の会社員らが加入する組合健保は58.0%と高かったが、自営業者などが加入する市町村国保は30.8%、中小企業の従業員が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)は29.5%、建設業者らが加入する国保組合は31.3%と低迷した。

 厚労省の実施率の全国目標は70%だが、加入者が受診しやすい大企業などの健保組合は2012年度に80%、協会けんぽは70%、市町村国保は65%を目標としている。初年度で対応が遅れ「十分対応できなかった」というケースも多かったという。

特定健康診査(特定健診)の実施率(2008年度、保険者別)
特定保健指導「終了」は7%どまり
 特定健診では、生活習慣病の危険性が高まる「メタボリックシンドローム」(内臓脂肪症候群)に着目し、腹囲径を必須項目としている。腹囲や血圧、血糖値などからメタボの該当者や予備群と判定された場合、治療薬を服用している人などを除き食事や運動に関する指導(特定保健指導)を受ける。

 腹囲の基準(男性は85センチ以上、女性は90センチ以上)を満たし、高血糖値、高コレステロール、高血圧の3つの基準のうち2つ以上満たす内臓脂肪症候群だった人は約288万人(14.5%)に上った。腹囲以外で、高血糖値など3つの基準のうち1つ以上満たす「予備群」は約247万人(12.4%)だった。合計26.9%がメタボかその予備群とされた。

 特定保健指導の対象となったのは19.8%、保健師などによる最長6ヵ月の指導プログラムに従って最後まで終了したのは約31万人(7.8%)にとどまった。

 厚労省は2008年12月に公表した「国民健康・栄養調査」では、40〜74歳の内臓脂肪症候群の該当者数は約1070万人で、予備群は約940万人と推計されている。今回はこの数字を下回っており、特定健診を受けていない人が多いことがうかがえる結果になった。市町村などの保険者には、特定健診の受診率を高める工夫が求められている。

平成20年度 特定健康診査・特定保健指導の実施状況(厚生労働省)

(TERA)
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