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赤身肉を食べすぎると死亡リスクが高まる 米研究
2012.03.15
 牛肉や豚肉などの赤身肉の食べすぎにより、心疾患やがんなどの死亡リスクが上昇するとの研究が発表された。赤身肉の代わりに魚、鶏肉、低脂肪乳、ナッツ類、大豆類をとると、死亡リスクは低下することも分かったという。
魚、鶏、ナッツ類、大豆食品、低脂肪乳をとると死亡リスクが低下
 「赤身肉をとることで2型糖尿病、冠動脈疾患、脳卒中、がんなどの危険性が高まるという研究はこれまでにも発表されている。今回の研究はそれを裏付けるものになった」とハーバード公衆衛生大学院のFrank Hu教授(栄養疫学)は話す。この研究は米国医師会が発行する医学誌「Archives of Internal Medicine」に発表された。

 今回の研究は2つの疫学研究(Health Professionals Follow-up StudyとNurses' Health Study)の成果にもとづく。研究チームは、ベースラインで心疾患(CVD)やがんを発症していなかった男性3万7,698人と女性8万3,644人を対象に、それぞれ22年と28年追跡して調査した。4年ごとに食事に関するアンケート調査を行った。

 両方の研究から心疾患5,910人、がん9,464人の死亡が確かめられた。赤身肉、特に加工された赤身肉を定期的に摂取することで、これらの死亡リスクが高まることが分かった。加工されていない肉の場合、ステーキ一枚(トランプサイズ)を毎日食べることで死亡リスクが13%高まるという。加工肉の場合は、ホットドッグ1本あるいは2枚のベーコンでリスクは20%高まる。

 「赤身肉、特に加工肉のとりすぎは、心疾患とがんといった病気の危険性を高めるという結果になった。これらにはヘム鉄、飽和脂肪酸、ナトリウム、亜硝酸塩が含まれ、調理の仕方が良くないと発がん物質も増える」とHu教授は言う。

 赤身肉に代わりに魚、鶏、ナッツ類、大豆食品、低脂肪乳などの食品をとると、脂肪の危険性は低下することも分かった。死亡率は魚7%、鶏肉用14%、ナッツ類19%、大豆10%、低脂肪の乳製品10%、全粒粉14%、それぞれ低下した。

 研究者は、もし参加者がみな赤身肉の摂取を1日半分未満に減らしていれば、男性では9.3%、女性では7.6%、それぞれ死亡を減らすことができただろうと推定している。

 「赤身肉、特に加工肉を毎日食べると若死の一因となることはあきらかだ。逆に、赤身肉の代わりにより健康的な蛋白質性食品をとるようにすると、慢性疾患と死亡リスクを減らすことができ健康上の便益が高いだろう」とHu教授は強調している。

Red Meat Consumption Linked to Increased Risk of Total, Cardiovascular, and Cancer Mortality(ハーバード大学 2012年3月12日)

(TERA)
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