魚の料理教室で「魚離れ」をストップ [東京都]
2009年4月21日 19:34
 魚類は良質な蛋白質や脂肪、不飽和脂肪酸の一種であるn-3系脂肪酸を豊富に含んでいる。魚には健康を増進するうえでメリットが多い。若年を中心に進行している「魚離れ」に歯止めをかめようと、魚の「料理教室」が各地で開催される。
30年で魚の消費は25%低下、肉は2倍に増加
 水産庁の調査によると、日本人が食べる魚の量はすべての年齢層で減少している。魚介の国民1人1年あたりの平均購入量は、1965年は約16kgだったが、2008年は約12kgに減少した。漁業生産量も1980年代には1万2000トンを超えていたが1990年代に入ると減少傾向に転じ、現在は半数以下の3000から5000トン台で推移している。


「水産業振興プラン(海編)」(東京都、2009年)
 総務省の家計調査年報によると、肉食が増加する一方で、魚離れに歯止めがかかっていない。魚介の1人当たり年間購入量は1965年は約16kgだったが、2008年は約12kgに減った。逆に肉の購入量は約6kgから約13kgと2倍以上に増えた。

 関連団体の2005年の調査によると、魚離れは特に若い世代に顕著で、魚料理を敬遠する理由として「子供が好まないから」、「肉より割高だから」、「調理が面倒だから」、「魚焼きグリルを洗うのが大変だから」という回答が多かった。

とれたて東京の海味(うみ)(東京都)

tokyo-gyoren.or.jp
東京産の水産物は食材として料理店などへ出荷されることが多くなったが、家庭での消費は減っている。「東京の島々の魚が食卓に上る回数をもっと増やしたい」と東京都漁業協同組合連合会が立ち上げたサイト。東京産の魚の種類や魚料理のレシピ集のほか、旬の魚の販売も行っている。
 そこで東京都は、特に魚を食べる頻度が減っている若年層向けに、水揚げされる鮮魚を使い魚の調理法などを教える1000人規模の料理教室を都内の約20ヵ所で実施する方針を決めた。

 東京の海は日本で一番広く、東京湾から伊豆・小笠原諸島にわたる海域は日本の200海里水域のおよそ45%に及ぶ。都の資料によると、2006年の漁獲量4600tのうち、伊豆諸島、小笠原諸島周辺の島しょ部が9割の4200tを占めた。

 料理教室では島の魚を材料に使った調理の実演や実習、島の漁村との交流会も予定している。学校給食でも栄養士や調理師に東京産の魚の活用をアピールするという。

水産業振興プラン(海編)(東京都)

関連情報
魚を食事にとりいれると脂肪をバランス良くとれる(糖尿病NET)

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