日本高血圧週間 高血圧学会など啓発キャンペーン
2009年5月 8日 16:50
 日本高血圧学会と日本高血圧協会は、2007年に毎年5月17日を「高血圧の日」と制定することを宣言し、高血圧の啓発活動を展開している。「高血圧の日」を最終日とした5月9日(土)から17日(日)の日本高血圧週間を中心に、高血圧啓発キャンペーン「ウデをまくろう、ニッポン!」が開催される。

 キャンペーンでは、「ちょっとでも高い血圧は、医師に相談しましょう」をスローガンに、5月17日の「高血圧の日」を含む5月9日〜17日までの日本高血圧週間に啓発活動を展開していく。
医師に高血圧の相談を
 2007年から始められたキャンペーンの今年のスローガンは「ちょっとでも高い血圧は、医師に相談しましょう」。高血圧(140/90mmHg以上)は、脳卒中や心筋梗塞、腎不全など生命に関わる病気を引き起こす主因となり、適切な治療が必要となる。しかし自覚症状がないために、日本に約4000万人と推定される高血圧患者のうち、実際に治療を受けているのは2割の約800万人とみられる。

 血圧は年齢とともに高くなる。高血圧を発見するために健康診断、住民検診、職場検診などの受診や、家庭での血圧測定は重要となる。症状がないからといって検診を受けなかったり、家庭で血圧を測ったことのない人の中に、実際は高血圧が潜んでいるとみられる。

 また、塩分の過剰摂取は高血圧を引き起こす原因のひとつになる。荒川規矩男・日本高血圧協会理事長は「日本人が塩分をとり過ぎる原因のひとつとして、味噌や醤油など伝統的な調味料や漬物など塩分が高い保存食が考えられます。また、最近では加工食品や外食の塩分の高さにも注意が必要です。塩分に対する理解や正しい知識が不足しているために、実際には多くの方が減塩されていないのが現状です」と話す。

 厚生労働省がまとめた「日本人の食事摂取基準(2005年版)」では、生活習慣病予防の観点から食塩(ナトリウム)は減らすべき栄養素とされる。食塩の1日の目標摂取量は男性は10g未満、女性は8g未満。日本人の成人の塩分摂取量は昔に比べて減ってはいるものの、「2007年国民健康・栄養調査」によると男性が12.0g、女性が10.3gと、いぜんとして目標量よりも多い。

ほとんどの人が塩分摂取量を理解していない
 キャンペーン「ウデをまくろう、ニッポン!」の協賛企業であるノバルティスファーマが、今年4月に40歳以上の男女400人に対して行ったインターネット調査によると、多くの人が塩分が高血圧を引き起こす原因と関係があることを知っている(95.6%)。一方で、実生活で減塩に取り組んでいる人はその半分以下(48.5%)にとどまるという。

 さらに、減塩していると回答した人のうち目標摂取量を知っている人は48.0%という結果になった。塩分表示に使用されているナトリウム(Na)と塩分についての質問では、「ナトリウム(mg)×2.54/1000=塩分(g)」」という知識をもっている人はわずか7.5%と低く、減塩に取り組んでいても塩分摂取量についての知識が不足している人が多いことが浮き彫りとなった。

 減塩に取り組んでいない人の割合は51.5%と半数以上で、その理由は「濃い味付けが好きだから」(30.7%)がもっとも多く、次いで「自分では食事を作らないから」(28.3%)、「面倒だから」(23.6%)、「減塩したいが方法が分からないから」(18.4%)と続いた。日常の生活パターンや生活態度が影響していることが示唆された。

 代表的な外食メニューに関して、もっとも塩分量の多いものを聞いたところ、「ラーメン」と回答した方は65.0%に上り、「ハンバーガー&ポテト」(18.7%)、「チャーハン」(5.3%)、「焼肉定食」(5.1%)、「天ぷらそば」(2.4%)、「にぎり寿司」(1.9%)と続いたが、実際には塩分量の多いメニューである「八宝菜」については1.5%と少なかった。外食メニューの塩分含有量を知っている人は少ないことが示された。

 今年の日本高血圧週間の初日にあたる5月9日には、パシフィック野球連盟(パ・リーグ)の賛同を得て、パ・リーグの試合が行われる札幌ドーム、千葉マリンスタジアム、福岡ヤフードームの3球場で血圧測定イベントが実施される。また、5月16日は大阪の箕面市で高血圧啓発セミナー「ウデをまくろう、大阪!」が実施される。

日本高血圧協会
日本高血圧学会
ノバルティスファーマ(株)
  血圧ドットコム

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