市民の健康指標改善をめざしシンボルマーク [大阪市]
2010年1月 6日 13:29
 大阪市は、全国の大都市の中では健康指標が不良で、生活習慣病の通院者率も高い。2001年に健康増進計画「すこやか大阪21」を策定、このほどシンボルマークをより親しみやすく啓発するため愛称を募集している。

「すこやか大阪21」のシンボルマーク
気軽に実行できるウォーキングを表現

 大阪市は「市民が健やかで心豊かに生活できる大阪」の実現を基本理念に掲げ、健康増進計画「すこやか大阪21」を2001年に策定した。行政、医療保険者、保健医療機関、企業、地域団体などが協働し、壮年期死亡の減少、健康寿命の延伸を目指している。

 2006年に市の基本健診を受けた約14万人のデータから推定したメタボリックシンドロームの該当者と予備群の割合は男性42%、女性20%。厚労省の「2004年国民生活基礎調査」によると、大阪市の高血圧症、糖尿病などの生活習慣病の通院者率は、全国と比べて高い。高血圧で通院している男性の割合は全国平均76.3%に対し84.2%、糖尿病では全国平均35.9%に対し36.9%となっている。

 また、市が2008年に成人市民を対象に実施した「大阪市民の健康づくり・生活習慣等に関する調査」によると、食事や運動への関心が薄い傾向があり、朝食を欠食する人の割合は20代男性で37%、女性で25%に上り、1日の歩行時間が30分未満の人の割合は40歳以上の男女で4割を超えている。

 そこで「すこやか大阪21」では、重点的に取り組む課題として「栄養・食生活」や「身体活動・運動」など9分野を定め、健康増進への意識向上を市民に呼びかけている。このうち「たばこ」の項目では、他の地域に先駆けて喫煙率の半減という数値目標を設定した。

 これらの国が定めた分野に、独自に「肝臓病」も加えた。大阪市の肝臓病による死亡率は高く、特に肝臓がんは全国平均の約1.6倍となっている。肝臓がんの原因は90%以上が肝炎ウイルスによるもの。市では「適切な治療を行うことで、肝臓がんを予防できる。肝炎ウイルス検査を受診することが大切」と注意を呼びかけている。

 生活習慣病の一次予防を基本方針とし、市民が自主的に健康づくりに取り組める環境整備にも取り組んでいる。その一環として、健康増進活動やイベントや講座などの開催を奨励する「すこやかパートナー」を設け、75の保健医療関連の団体、企業などが登録している。

 2007年にはシンボルマークも制定。円を中心に5本の足を付け足したマークで歩くことを表現。「健康増進のために誰もが気軽に実行できる健康づくりとしてウォーキングを奨励している。健康のために何か一歩踏み出すという意味も込められている」としている。これまでマークをモチーフにした着ぐるみなどを活用していたが、愛称がなかったため、募集することにした。

 対象となるのは大阪市内に在住、在勤、在学している人で、応募期限は1月20日まで。ホームページから応募票をダウンロードし、必要事項を記入し、はがきかファクス、メールで提出できる。

すこやか大阪21(大阪市)
肝炎対策について(大阪市)
「2004年国民生活基礎調査」(厚生労働省)
大阪市民の健康づくり・生活習慣等に関する調査

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