温泉の健康効果をまとめたガイド 温泉効能、入浴法などを解説
2010年1月27日 14:13
 新潟県南魚沼の地域資源を活用し、地域住民の健康増進や生活習慣病の予防を目指すコンソーシアム「天・地・健康人コンソーシアム」は、同地の温泉資源とその健康効果をまとめた温泉ガイド「入浴アドバイザーが伝授する! 雪国魚沼の大地 温泉に育まれる健康づくり」を制作した。

 南魚沼地域は全国でも温泉に恵まれており、泉質も単純泉、アルカリ性単純泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、二酸化炭素泉、含鉄泉、硫黄泉など、さまざまなものがある。環境も高度300〜1000mの高原や湖畔の温泉地など変化に富んでいる。
温泉が体に良い理由
 同ガイドは、市立ゆきぐに大和病院(魚沼市)副院長で温泉療法専門医の長嶋起久雄氏が監修と編集を担当。「温泉の効能」、「温泉の種類」、「各泉質の特徴と新潟県の温泉地」、「効果的な温泉の入り方」、「入浴にあたっての注意事項」、「温泉を有効活用するための入浴のペース」、「ダイエットの達人」、「これからの温泉療養」、「温泉成分表」などから構成され、温泉による地域の健康づくりを支援する内容が中心となる。

 温泉が体に良い理由として、日常生活を離れ自然に恵まれた温泉地に行くことでストレスを解消し、精神疲労の効果を得られる「転地効果」、温泉の成分を皮膚から吸収することで得られる「薬理効果」、浴用そのものによる「温熱効果」や「発汗効果」などを挙げている。

 入浴により体が受ける「浮力」や「水圧」で筋力や心肺機能を強化する効果が期待でき、血行が良くなることを説明。温泉とウォーキングや水中運動、ストレッチなどの身体活動と組合せれば「積極的な運動療法を行う動機づけにもなる」としている。

温泉に入るときは注意も必要
 入浴にあたっての注意事項としては、「42℃以上の高温浴では、入浴直後に急激な血圧上昇がみられることがある。出浴後も、強い発汗による血管内水分の喪失による血液粘度の増加や、血小板凝集能や凝固能の亢進などが起こるおそれがある」として、「脳梗塞・急性心筋梗塞のリスクの高い高血圧症、血栓性疾患、動脈硬化症患者や高齢者などは高温浴を避けたほうがよい」と注意を呼びかけている。入浴中や浴後の、コップ1〜2杯の水分やミネラルの補給が対策になるという。

 また、湯船につかる前の「かけ湯」や、温度や水圧による急激な負担を避けるために半身浴、寒い冬は脱衣所や浴室に暖房を入れ、外気の温度が低いときは露天風呂の入浴を避けることなどを勧めている。

 さらに「温泉療法では、温泉浴や運動、気候や転地による心理効果などが総合的にからだ全体に作用する。地域の温泉、気候・地形の特異性を活かした健康保養地として、生活習慣病の1次予防と2次予防に向けた環境整備が望まれる」と提案。

 「天・地・健康人コンソーシアム」は、経済産業省の委託事業として、地域の医療機関、専門学校、農業協同組合、観光協会などが参加し発足。地域住民の健康づくりを支援する地域密着型のサービス構築を目指し、昨年11月より地域の農産品や伝統食材、温泉資源などを活用する健康支援サービス「健康人応援プログラム」を提供している。

 コンソーシアム代表の医療法人社団萌気会理事長の黒岩卓夫氏は、「地域資源を見つめ直すことで、自身の健康への気付きを高めることが、健康づくりのベースとなる」と述べている。

入浴アドバイザーが伝授する! 雪国魚沼の大地 温泉に育まれる健康づくり(PDF)
天・地・健康人コンソーシアム 健康人の地・南魚沼

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