【健保組合】 2009年度決算は過去最悪の5235億円赤字
2010年9月15日 10:31
 健康保険組合連合会(健保連)は、健保組合の2009年度の経常収支差引額は過去最悪の5235億円の赤字で、赤字組合は全組合の8割に上るとする決算見込みを発表した。被保険者数の減少と、景気低迷に伴う賃金・賞与の低下で、保険料が落ち込み、経常収入が3.1%減の6兆1717億円となったことが影響した。

 健保連の発表の主な内容は次の通り――

  • 2009年度の経常収支は、経常収入6兆1717億円、経常支出6兆6952億円で、差引5235億円の過去最悪の赤字となった
     拠出金・納付金等の負担に加え、被保険者数の減少と景気の悪化に伴う賃金・賞与の引き下げによる保険料収入の減少が主な要因。2003年度から07年度までは黒字決算だったが、08年度は新高齢者医療制度の創設に伴う納付金等の負担増により赤字に転じ、09年度は08年度の赤字額をさらに2046億円上回った。
  • 健保組合数と被保険者数は減少
     健保組合数は、2009年度末現在で1473組合で、08年度末から24組合減小した。財政逼迫を理由にした解散や、一部の自治体が組織する都市健保共済への移行が主な要因。また、04年度以降は増加していた被保険者数も減少に転じ、前年度を20万人下回る1585万人となり、被扶養者数も23万人減少して1398万人となった。
  • 8割の組合が赤字
     赤字組合数は、2008年度比153組合増の1184組合となり、全体の8割に拡大した。赤字総額は前年度より1692億円増の5638億円となった。
  • 平均料率8.2%以上の組合が4分1超
     保険料率は、107組合が引き下げたものの、237組合が引き上げ、単純平均で7.451%と前年度より0.071ポイント増加した。全体の4分1を超える396組合(26.9%)が、協会けんぽの平均料率8.2%以上となった。
  • 保険料収入は3.7%減少
     平均標準報酬月額が36万2590円で7135円減少、年間の平均標準賞与額も99万6088円で15万0544円減少した。被保険者1人当たり保険料収入額は、前年度より2.5%減の37万6519円となった。その結果、保険料収入の総額は5兆9672億円で前年度より3.7%減少した。
  • 法定給付費は1.7%増加
     支出については、法定保険給付費が前年度より1.7%増の3兆3441億円となり、1人当たり額も21万1009円で3.0%膨らんだ。高齢者に対する支援金・納付金などの総額は2兆7188億円で1.0%減ったが、1人当たり換算だと0.2%増え17万1549円となった。
  •  健保連は2011年度についても、▽経済・雇用情勢が不透明ななか、保険料収入の増収は期待薄、▽後期高齢者支援金の3分の1総報酬割りの適用月数が満年度になることによる拠出金・納付金等負担の増加、▽人口の高齢化に伴う医療費の増加−などの理由で、健保組合の財政はこれまで以上に厳しい状況になると見込んでいる。

健康保険組合連合会(健保連)プレス発表

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