昨年度の特定健診受診率40.5% 4人に1人にメタボの危険
2011年1月25日 17:52
厚生労働省は、2009年度「特定健康診査・特定保健指導の実施状況(速報値)」をまとめた。2009年度の特定健診の受診者は2115万人、実施率は40.5%。特定保健指導を最後まで終了したのは13.0%だった。
同省によると、2009年度の特定健康診査(特定健診)の対象者は約5220万人。受診者は2115万人で、実施率は40.5%だった。実施率は前年度の38.9%より増加した。
特定健診の実施率を保険者の種類別にみると、共済組合が65.4%ともっとも高く、以下は組合健保(63.3%)、国保組合(36.0%)、船員健保(32.1%)、市町村国保(31.4%)、全国健康保険協会(30.3%)の順で続く。組合健保・共済組合で高く、市町村国保、国保組合、全国健康保険協会などで低い二極化構造は、前年度から変わっていない。
特定保健指導の対象者数は399万8172人(18.5%)。うち最後まで終了したのは51万8198人(13.0%)だった。保険者の種類別に実施率をみると、市町村国保が21.5%ともっとも高く、以下は組合健保(12.4%)、船員保険(9.8%)、共済組合(9.4%)、全国健康保険協会(7.2%)、国保組合(6.9%)の順で続く。
受診者のうち、腹囲が基準(男性85cm、女性90cm)以上で、(1)血圧、(2)血糖、(3)血中脂質の検査値のうち2つ以上が基準を上回り、内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)と判定されたのは311万3354人(14.4%)だった。腹囲に加え、1つ以上が基準を上回る「予備群」は約265万1613人(12.3%)だった。メタボの該当群と予備群を合わせると26.7%に上り、4人に1人以上はメタボの危険性があることになる。
薬剤を服用している人の割合は、高血圧症 19.2%、脂質異常症 10.7%、糖尿病 4.2%だった(重複あり)。
平成21年度特定健康診査・特定保健指導の実施状況(速報値)について(厚生労働省)