日本医学会総会、4月に東京で開催 参加型イベントや公開シンポ
2011年2月25日 13:44
第28回日本医学会総会・博覧会「わかろう医学 つくろう健康EXPO2011」が、4月2日〜10日に東京ビッグサイトなどで開催される。医学・医療、健康に関する総合展示博覧会になっており、詳しい内容がこのほど発表された。
一般向け参加型イベントや医療関係者向け学術講演がもりだくさん
総会は4年に1度開かれており、内容は学術講演と展示の2つが柱となる。市民向けの博覧会(4月2日〜10日、東京ビックサイトと大手町・丸の内エリア)と医師やコメディカルなど医療関係者向けの学術展示(4月7日〜10日、東京ビックサイト)、医療関係者向けの学術講演(4月8日〜10日、東京国際フォーラム)が行われる。
博覧会では市民を対象に、体や病気のメカニズム、最新の治療法など、健康への理解を深めてもらうための展示が行われる。一般を対象とした参加型のイベントも盛りだくさんで、「頚動脈エコー検査」や「血圧脈波測定」、「血管内皮機能検査」などを無料で受けられる健診体験も行われる(一部、事前予約が必要)。
学術展示は、テーマ展示や一般出展展示を通じて、医療の最前線で活動する臨床医や研究開発者との対話を通じて、医学・医療の最前線を俯瞰的に知ることができる内容。「糖尿病診療 新時代」、「人工臓器と再生医療がつくる21世紀の最先端医療」などのテーマ展示のほか、学会や企業などの一般展示も行われる。
展示会はいずれも入場無料。
学術講演では、「先端医療・医学」、「からだの調節と代謝」、「中央診療部門の最前線」、「チーム医療」、「社会と医療」、「健康社会の実現」、「高齢社会」、「医療人の働く環境を考える」など20の大項目に分け、250以上のセッションが行われる予定。
特別講演として「わが国の循環器疾患の変遷と生活習慣との関連」、「ゲノム情報を利用したエビデンスに基づく個別化医療」、「生活習慣病とアディポサイエンス」、「iPS細胞研究の進展」なども行われる。
特別企画として「病院と勤務医の未来をひらく」、「社会システムとしての医療の将来像」、「わが国の研究医の養成」、「臨床実習の現状と課題」のほか、市民に健康・医療への理解を深めてもらい、日本の医療が抱えるさまざまな問題について話し合うプログラム「市民公開シンポジウム―みんなで考える新しい医療―」も開催される。