「医薬品ガイド」で薬を検索 副作用も分かる PMDA
2012年3月29日 09:16
 厚生労働省所管の独立行政法人であるPMDA(医薬品医療機器総合機構)は、添付文書をもとに、患者向けに医薬品の情報を分かりやすく解説した「医薬品ガイド」を公開している。このほど、患者から医薬品の副作用に関する報告を受け付けるサービスを開始した。
医薬品情報 患者向けに分かりやすく解説
 医薬品の添付文書とは、薬事法に規定された医療用医薬品の製品説明書のこと。医師や薬剤師に対する基本情報を製薬企業が作成し、医薬品の販売包装単位ごとに添付されることが義務付けられている。組成、用法・用量、薬効薬理、副作用、使用上の注意などが記載されている。

 医薬品を適正に使用するために、また副作用による健康被害を防止するためには、国や自治体、製造販売業、医薬関係者だけでなく、患者自らが医薬品についての理解を深めることも重要となる。

 そのためPMDA(医薬品医療機器総合機構)は、特に患者自身への注意喚起が必要な医薬品などの添付文書などをもとに、わかりやすく記載した「患者向医薬品ガイド」を公開している。

 「患者向医薬品ガイド」には2012年3月現在、約1500製剤が掲載されており、糖尿病用剤に限ると約190製剤が掲載されている。「薬の効果」、「使う前に確認すべきこと」、「薬の使い方」、「使用中に気をつけなければならないこと」、「副作用」などを、項目別に解説している。

 PMDAでは「医薬品の使用による重大な副作用と考えられる場合には、ただちに医師または薬剤師に相談してほしい」と注意を呼びかけている。

医薬品の副作用情報 迅速に反映
 人の命を守るための医薬品や医療機器は、副作用などを最小化するために慎重に承認審査が行わた後に販売されるが、想定されなかった健康への悪影響が万が一生じた場合に、被害を最小にくいとめるような制度がつくられている。

 医薬品などの副作用の第一発見者は、患者自身であることが多い。患者から直接副作用報告を収集することも有用となる。そこでPMDAは3月、「患者副作用報告システム」を開設し、インターネットを用いて患者から医薬品の副作用の報告を直接受け付ける事業を試行的に開始した。

 事業は、医薬品により副作用が現れた患者やその家族より、医薬品などの副作用報告を収集し、副作用の発生傾向を把握する目的で実施される。

 医薬品によって生じた副作用について、患者本人や、患者の家族が報告できる仕組みになっている。登録ページには報告者の氏名や、副作用を起こした医薬品名、生じた副作用など、約40項目の事項を記入する欄がある。

 昨年1月の厚生科学審議会医では「添付文書には常に最新の知見が迅速に反映されていくことが、医薬品等の安全対策のために重要となる。情報提供の充実を含め、市販後安全対策を強化することが必要だ」と強調された。そのためには「医薬品・医療機器の市販後の臨床試験の実施など、市販後調査を必要に応じて実施するなど、積極的な情報収集を進めることが求められる」としている。

PMDA(医薬品医療機器総合機構)
患者副作用報告(医薬品医療機器情報提供ホームページ)
患者向医薬品ガイド・くすりのしおり(検索ページ)(患者向医薬品ガイド)

© 2014 Soshinsha.
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。

「なぜ運動が良いのか」メカニズムを解明 筋肉ホルモンが心臓を保護 2018.10.03
サッカーで糖尿病を予防 サッカーは骨を丈夫にできる最適な運動 2018.10.02
加齢や健康について周囲に話せるシニアは「幸せ度」が高い 意識調査 2018.10.02
乳がんの新たな検査法を開発 マンモグラフィーの欠点を克服 神戸大 2018.10.02
【9/10〜9/16は自殺予防週間】SNS(LINE・チャット)相談できます! 2018.09.13
「ミドリムシ」の成分が血糖値の上昇を抑制 期待できる健康効果 2018.09.13
糖尿病患者さんに向けて「血糖トレンド」啓発キャンペーンを始動 2018.09.06
「コーヒーは健康に良い」は本当か 何杯までなら飲んで良いのか? 2018.08.30
「第4回がん撲滅サミット」を11月18日(日)に東京ビッグサイトで開催 2018.08.30
介護予防に効果がある「百歳体操」の動画 大阪市が吉本興業と共同制作 2018.08.30
簡単な体力テストで糖尿病リスクが判明 握力やバランス感覚が重要 2018.08.24
「社会的な孤立」「閉じこもり」は危険 高齢者の死亡リスクが2倍超に 2018.08.07
「介護離職」が年間に9.9万人 働きながら介護は346万人 「介護離職ゼロ」の目標遠く 2018.08.07
世界の8.5億人が「腎臓病」 腎臓病の恐ろしさを知らない人が大半 2018.07.20
【健やか21】避難所生活で健康に過ごすための注意点(厚労省) 2018.07.20
「入浴」に健康増進のプラス効果 週5回以上の入浴が心血管を保護 2018.07.20
【健やか21】平成30年度 家族や地域の大切さに関する作品コンクール 2018.07.17
「熱中症」と「エコノミークラス症候群」を予防する方法 被災地で緊急課題に 2018.07.17
子育て中の親のスマホ依存が子どもに悪影響 スマホを置いて対話を 2018.07.17
「超加工食品」がメタボ・糖尿病・がんのリスクを高める 保健指導にも影響 2018.06.28
作りおきに「食中毒」リスク 冷蔵庫保管でも「においで判断」はNG 2018.06.28
「笑い」が糖尿病やメタボ、がんを改善 よく笑うと健康効果を得られる 2018.06.06
「ミドリムシ」からメタボを改善する成分 「痩せるホルモン」を促進 2018.06.06
乳がんと大腸がんを尿検査で早期発見 簡便ながん検査を実用化 2018.05.02
糖尿病の発症前に「慢性腎臓病」(CKD)は悪化 検査で早期発見を 2018.05.02
【連載紹介】何をどう食べるか―体験から得た震災時の食の"知恵袋" 2018.05.02
「プロポリス」が認知機能の低下を抑制 7年間の国際研究で判明 2018.04.27
【健やか21】平成30年度「児童虐待防止推進月間」の標語を募集します! 2018.04.27
夏の夜は「心筋梗塞」の増加に注意 季節の日照時間によって発症に差 2018.04.26
糖尿病リスクは「雨」? 久山町研究の成果で「ひさやま元気予報」 2018.04.19
Copyright ©1998-2013 Soshinsha.
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
日本臨床内科医会プロジェクト
大人の健康生活ガイド facebook
更新情報配信中!
あなたの年代の“平均余命”
知っていますか??
お住まいの地域の「健康リスク」
“死因別死亡率”
病気別ガイド - 原因・症状・対策 -
あなたの脳は大丈夫?

第11回 読み書き「難読漢字・花偏」

難読漢字の読みに挑戦する問題です。何故そのような漢字になったのか調べてみるのも脳の活性化につながります。(2013/2/20)

 続きはこちら