年齢が上がると心疾患や脳血管疾患の割合が増加 2011年人口動態統計
2012年9月10日 22:17
 厚生労働省はこのほど、2011年人口動態統計(確定数)の結果を公表した。糖尿病や高血圧症が深く関わる心疾患や脳血管疾患で亡くなる人の数は年々増えている。

 出生数は105万806人で、前年より2万498人減少した。合計特殊出生率は1.39で、前年と同率だった。出生数を母の年齢(5際別)で見ると、34歳以下の年齢層では、前年より減少したが、35歳以上の年齢層では増加した。

 また、死亡数は125万3,066人で、前年の119万7,012人より5万6,054人増加した。出生と死亡数の差である自然増減数はマイナス20万2,260人で、前年のマイナス12万5,708人より7万6,552人減少し、5年連続のマイナスとなった。

 死因の順位をみると、悪性新生物が35万7,305人と最多で、死亡総数の28.5%を占めた。第2位は心疾患で19万4,926人、第3位は肺炎の12万4,749人で、昨年3位だった脳血管疾患を抜いた。

 年齢別に死因をみると、年齢が高くなるにしたがい割合が増えるのは心疾患と脳血管疾患、肺炎。がんで亡くなる人の割合も、男性では60歳代、女性では50歳代までは高いが、それ以降は年齢が上がるにつれ心疾患や脳血管疾患の割合が男女とも高くなる。

 一方で、糖尿病が死亡数は男性7,738人、女性6,926人と多くないが、実際には糖尿病(高血糖)や高血圧が悪影響をもたらし、心疾患や脳血管疾患が進展するケースが多い。

 日本人の死因の上位を占める生活習慣病の発症に、食事や運動、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣が深く関わっている。また、糖尿病、高血圧症、脂質異常症は心疾患や脳血管疾患の危険因子となる。

 良好な血糖コントロールを維持することで、これらの病気の多くは予防・改善が可能なので、糖尿病療養への取り組みはとりわけ重要となる。血糖値の高い人ではそうでない人に比べ、心疾患の危険性が3〜4倍に高まるとの調査結果が報告されている。

死因の上位10位
厚生労働省資料をもとに糖尿病ネットワークが作成
平成23年(2011)人口動態統計(確定数)の概況(厚生労働省)
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