薄毛や目の周りのたるみは心臓病の予兆?
2012年11月 9日 12:19
 見た目が実年齢より老けている人は、心臓病を発症するリスクが高いというデンマークの研究結果が、米ロサンゼルスで11月に開催された米国心臓学会(AHA)の年次集会で発表された。抜け毛や目の周りに脂肪がつくなど複数の加齢の兆候がはっきり現れている人は、若く見える同年齢の人に比べて心臓病を発症する可能性が高いという。
4つのサインで心臓病リスクが分かる
 心臓病を発症するリスクは加齢とともに上昇することが知られているが、デンマーク・コペンハーゲン大学生命科学部のアネ・トゥベアハンセン教授らの研究チームは、加齢の兆候と心臓発作や心臓病のリスクとの関連を調査した。

 それによると、加齢を象徴するサインは、「生え際の後退」、「頭頂部の薄毛」、「耳たぶのしわ」、「目の周りの脂肪の蓄積」と4つがあるという。これらのうち複数が該当する人は、全くない人に比べて心血管疾患(心筋梗塞など循環器の病気)になるリスクが増加していた。

 研究チームは、「コペンハーゲン心臓研究」に参加した40歳以上の男女1万885人(女性45%)を対象に、35年間にわたって追跡調査した。このうち虚血性心疾患を発症したのは3,401人で、心筋梗塞を発症したのは1,708人だった。

 同研究では、研究開始時に対象者の頭髪の状況、目の周りの脂肪の有無を調べた。7,537人に「生え際の後退」、3,938人に「頭頂部の薄毛」、3,405人に「耳たぶのしわ」、678人に「目の周りの脂肪の蓄積」がみられた。

 解析の結果、4つのサインのうち3つ以上が認められた人では、サインがゼロの人に比べて虚血性心疾患リスクが1.39倍、心筋梗塞リスクは1.57倍に上昇していた。リスクは男女を問わず全ての年齢層で、各サインの数や加齢とともに増加していた。また、リスクは3つ以上のサインを持つ70歳代で最大になったという。心臓発作と心臓病の両方をもっとも強く予見した加齢の兆候は、目の周りの脂肪の蓄積だった。

 トゥベアハンセン教授は、「目に見える加齢のサインは生理学的または生物学的な年齢を反映しており、実年齢から独立している」、「医師は診察の際、見た目の加齢を示すサインの確認を取り入れるべきだ」とコメントしている。

Telltale visible signs of aging may predict heart disease(米国心臓学会 2012年11月6日)

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