幸福な家庭生活がヘルシーライフの条件 夫婦関係は健康に影響
2013年7月11日 10:19
 幸せな夫婦生活をおくるカップルは、深刻な心臓病などの病気で苦しむことが少なく、健康な人生を楽しんでいる傾向が強いという調査結果が発表された。「結婚にともなう困難を乗り越えて良好な関係をつくることが、健康状態にも影響します」と研究者は指摘している。
良好な夫婦生活のプラス面は大きい
 健康と夫婦生活の質についての20年にわたる追跡調査で、米ブリガムヤング大学のリック ミラー教授(家庭医学)は、夫婦生活の質が長期間維持されていれば、身体的な健康も維持される傾向があることを発見した。

 「これまでの研究では、結婚にまつわるトラブルが耐えないと、健康状態にも悪影響があらわれる傾向が示されました。しかし、今回の研究は、良好な夫婦生活がもたらすプラス面も大きいことが示唆されました。結婚の否定的な面だけではなく、肯定的な面についても注意する必要があります」と、ミラー教授は述べている。

 良好な家庭環境が健康寿命を延ばすという研究は、米国では注目を集めている。米専門誌「婚姻と家庭」6月号に発表された今回の研究では、良好な結婚の関係が長期間にわたる健康を維持することを示唆している。

 この研究は、年齢が18から55歳の1,681組の夫婦を、1980年から2000年にかけて20年間、追跡調査した調査結果をもとにしている。結婚と健康の質の関連を調べた今まででもっとも長期にわたる研究だという。

 ミラー教授らは、結婚の質を2通りの方法で測定した。1つは幸福度と満足度で、2つめは、結婚に関連する問題などで、金銭に関するの対立や、法廷での闘争などが含まれる。また、参加者に、自分の健康度を「1(最も良い)」から「?4(最も悪い)」という尺度で評価してもらった。

 その結果、夫婦生活における健康状態の傾向は、トラブルや対立を多く抱えているカップルでは悪く、良好な夫婦生活をおくるカップルでは良いという、正の関連があることが分かった。

相手を思いやる気持ちがストレスを減らす
 「良好でない夫婦生活は、健康管理の面でもリスク要因になります。夫婦生活について満足度の高いカップルは生活を充実させようと、常に対話を試みている傾向があることも分かりました」と、ミラー教授は話す。

 約1万5,000人を対象としたフィンランドの別の研究では、既婚者は単身者に比べ心臓病の発症率が低く、また発症した場合でも快復率が高い傾向があることも示されている。

 幸せな結婚が続いている夫婦は、互いの健康を支え合い、結果として健康的な生活習慣を作り上げているのではないかと、研究者らは考察している。

 「不幸な夫婦生活をおくる人は、ストレスがたまりやすく、うつ状態にもなりやすかったり、アルコールの摂取が増え、不健康な食事も多くなるのではないでしょうか。一方、幸福な血管生活を送る人は、夫婦で相手の健康を思いやる余裕が出てきます。体の不調を感じたときにも、医療機関の受診を促す会話をしやすいと思われます。運動習慣も身につきやすいとみられます」(ミラー教授)。

 「お互いを思いやる気持ちがストレスを減らし、健康悪化を防いでいる可能性もあります。家族関係を改善することで、健康増進をはかれる可能性があります。ただし、夫婦関係についての大規模な調査を行うのは難しいので、今後の研究で詳しく調査する必要があります」と、ミラー教授は述べている。

Happily married means a healthier ever afte(ブリガムヤング大学 2013年7月2日)

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