脳卒中は運動の習慣化で防げる 週に3日以上は汗をかくと効果的
2013年7月24日 17:00
 脳卒中を予防するために、運動を習慣として続けて、汗をかくことが必要という研究が発表された。「運動によって、血圧が下がり、体重が減り、糖尿病リスクも減少します。運動は4〜5つの疾患を一度に予防・改善してくれる、効果的な薬だといえます」と研究者は話している。

 南オーストラリア大学健康科学部のミッシェル マクドネル博士ら研究チームによるこの研究は、米国心臓学会(AHA)が発行する医学誌「ストローク」に発表された。
週に4日のウォーキングが脳卒中リスクを下げる
 研究チームは、45歳以上の米国人2万7,348人を対象に、平均5.7年間、6ヵ月ごとに脳卒中イベントについて追跡調査を行った。参加者の3分の1は運動回数が週に1回未満で、運動不足だった。

 運動不足の人は、中程度または強度の運動を週に4回以上行った人に比べ、脳卒中または軽度の脳卒中を発症する割合が、20%高いという結果になった。

 参加者の多くは、米国でも脳卒中の発症が特に高いことが知られる南東部の「脳卒中ベルト地帯」の住民だった。この地域では、肥満が多い、肉食が多い、野菜や果物の摂取が少ない、心臓病が多いといった共通する要因がみられる。

 「運動は内臓脂肪を燃やし、血糖値や中性脂肪値を下げ、血圧を下げる効果があります。さらに、いわゆる善玉コレステロールであるHDLコレステロールを高める働きもあります」と、南オーストラリア大学健康科学部のミッシェル マクドネル博士は述べている。

 男性では、汗をかく程度の活発な運動を週に4回行う人で、脳卒中リスクはもっとも低下していた。一方で女性でも、運動をする人で脳卒中リスクは低下したが、運動の強度と脳卒中の頻度との関連はみられなかった。

 「女性では運動と脳卒中の関連性が弱いのは、女性はウォーキングのようなあまり激しくない運動でも、脳卒中予防の効果を得られるからだと考えられます。今回の解析ではそこは焦点になりませんでした」と、マクドネル博士は説明している。

 米国心臓学会は18〜65歳の成人に、ウォーキングのような適度な運動を1日30分間以上、週に5日以上行うか、やや早めのウォーキングや水泳、自転車こぎのような中強度の運動を1回20分以上、週に3日行うことを勧めている。

 運動時間の合計が1週間で150分間以上になるようにし、週に2日は筋肉を鍛える筋力トレーニングを取り入れると効果的だという。

Breaking a sweat while exercising regularly may help reduce stroke risk(米国心臓学会 2013年7月18日)

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