「早食い」だと肥満リスクは4.4倍に上昇 3年間の調査で確認
2014年11月13日 19:10
 早食いは肥満の原因になる――肥満でなかった人が早食いを続けると肥満になりやすいことが、岡山大学が大学生1,314人を3年間追跡した研究で判明した。早食いを続けるうちに肥満になることを追跡し確かめた研究は少なく貴重だという
「早食い」だと3年間で肥満リスクは上昇
 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の森田学教授らの研究チームは、2010年春に入学した学生約2,000人のうち、(1)3年間健診を欠かさず受けた、(2)もともと肥満ではなかった、という条件を満たした1,314人(男性676人、女性638人)を対象に調査した。

 研究チームは、学生に「脂っこいものをよく食べる」「食事が不規則」「朝食を抜く」「満腹になるまで食べる」など12項目について質問した。

 2013年の健康診断で体格指数(BMI)が25以上で「肥満」と判定されたのは38人。アンケートを解析した結果、「早食い」と回答した学生の肥満リスクは、それ以外の学生の4.4倍に上昇した。

 さらに、BMIが23以上の「過体重」の学生72人では、「早食い」により肥満リスクは3.5倍に上昇した。

 「油っこいものを好んで食べる」「満腹まで食べる」などの回答者については、肥満との関連は示されたものの、肥満リスクの上昇を示す数値は出なかった。

 早食いを自覚する人は、そうでない人よりも一口当たりの量が多く、かむ回数が少ない傾向があることが過去の研究で確かめられている。

 日本肥満学会の「肥満治療ガイドライン」では、「咀嚼法」が肥満治療における行動療法のひとつとして明記されており、1回20〜30回以上かむことが推奨されている。

 2012年度国民健康・栄養調査によると、肥満者(BMI25以上)の割合は、男性29.1%、女性19.4%だった。男性の場合、20代、30代、40代になるにつれて肥満の割合が高くなる。

 「日本人の場合、年齢とともに肥満になりやすい傾向がある。若いうちから、早食いの習慣を改善することが、将来の生活習慣病を予防するうえで重要です」と、研究者は述べている。

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
Relationships between eating quickly and weight gain in Japanese university students: A longitudinal study(Obesity 2014年9月25日)

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