ウォーキングをするときはアルコールと虫歯に注意
2014年11月21日 20:10
 ウォーキングなどの運動をした日には、アルコールの摂取量が増えやすいという人はいないだろうか。運動とアルコール摂取は関連があるという調査が発表された。激しい運動をするアスリートでは虫歯が増えるという気になる調査結果も発表されている。
頑張った自分にアルコールをご褒美?
 ウォーキングや筋力トレーニングなど、運動をすると満足感を得られる。健康増進、ダイエットなど目的は人それぞれだが、頑張った自分にご褒美をあげたくなることもあるのでは。

 そうした心理を反映してか、運動をした日はアルコール消費量が増えるという人が多いことが調査で明らかになった。中でも、日曜日はアルコールを飲み過ぎる可能性が高いと、研究者は注意を呼びかけている。

 ノースウェスタン大学の研究チームは、18〜89歳の150人の男性を対象に運動量とアルコール消費量について調査を行った。21日間連続して運動と飲酒について記録をとってもらう調査を1年間に3回行った。

 その結果、ウォーキングなどの運動を多くする人が必ずしもアルコールを多く飲んでいるわけではないが、運動をする日にアルコールの量が増えるという行動パターンが当てはまる人が多くみられた。

 生活パターンを曜日別にみると、日曜日に運動をまとめて行い、同時に運動後のアルコールの摂取量も増える傾向がみられた。

 また、月曜日から水曜日にかけてはアルコールを飲まないが、木曜日には運動量が増え、同時にアルコールの摂取量も増える人が多いという。

 こうした行動パターンについて、「運動をする日は、いつもより多めに飲んで自分に"ご褒美"を与えているか、社交的になりお酒を飲む機会が増えるタイミングが重なっている可能性があります」と、ノースウェスタン大学のデビッド コンロイ教授は言う。

 確かに、ひと汗をかいた後の1杯はおいしい。だが、杯を重ねてしまってはせっかく運動の効果が帳消しになってしまう。

 また、運動後すぐに飲酒をすると、汗をかいた分だけアルコールが汗として排出されるわけではないので、脱水症状を引き起こす可能性がある。

 なお、今回の調査は、スマートフォンのアプリを利用し、1日の終わりに参加者にその日の運動量とアルコール消費量を自己申告してもらう方法で行われた。

 「スマートフォンを活用すると、運動やアルコールについて正確に記録できることが分かりました。アルコールの飲み過ぎが気になる人は、スマートフォンで記録をとると、自分の生活パターンを知ることができます」と、コンロイ教授はアドバイスしている。

激しい運動が虫歯のリスクを高める可能性
 運動は、糖尿病・高血圧・脂質異常症・心臓病などの予防や改善に効果的だ。運動はストレスや精神的なストレスの軽減にもつながる。

 しかし、歯の健康に関していえば、運動量が多いアスリートの場合、良いことばかりとは言えないようだ。

 2012年に開催されたロンドン五輪に参加した運動選手を対象とした調査で、運動選手は虫歯や歯槽膿漏が多いことが判明した。

 ドイツのハイデルベルグ大学が原因を解明したところ、激しい運動をする人では、運動中に唾液が減り、口腔内がアルカリ性になっている傾向があることが分かった。

 研究チームは、アスリート35人と、アスリートではないが健康な人35人に、35分のランニングに取り組んでもらった。

 唾液を採取し化学的組成を調べたところ、アスリートの唾液は量が少なく、アルカリ性に傾いていることが判明。口の中がアルカリ性になると、歯石ができやすい状態になる。

 研究者は「激しい運動をする習慣のある人は、定期的に歯科を受診して、歯のチェックを受けた方が良いでしょう」とアドバイスしている。

People of all ages more likely to indulge in alcohol on days when they're more active(ノースウェスタン大学 2014年9月22日)
Daily Physical Activity and Alcohol Use Across the Adult Lifespan(米国心理学会 2014年9月15日)
Effect of endurance training on dental erosion, caries, and saliva(Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports 2014年6月11日)

© 2014 Soshinsha.
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。

「なぜ運動が良いのか」メカニズムを解明 筋肉ホルモンが心臓を保護 2018.10.03
サッカーで糖尿病を予防 サッカーは骨を丈夫にできる最適な運動 2018.10.02
加齢や健康について周囲に話せるシニアは「幸せ度」が高い 意識調査 2018.10.02
乳がんの新たな検査法を開発 マンモグラフィーの欠点を克服 神戸大 2018.10.02
【9/10〜9/16は自殺予防週間】SNS(LINE・チャット)相談できます! 2018.09.13
「ミドリムシ」の成分が血糖値の上昇を抑制 期待できる健康効果 2018.09.13
糖尿病患者さんに向けて「血糖トレンド」啓発キャンペーンを始動 2018.09.06
「コーヒーは健康に良い」は本当か 何杯までなら飲んで良いのか? 2018.08.30
「第4回がん撲滅サミット」を11月18日(日)に東京ビッグサイトで開催 2018.08.30
介護予防に効果がある「百歳体操」の動画 大阪市が吉本興業と共同制作 2018.08.30
簡単な体力テストで糖尿病リスクが判明 握力やバランス感覚が重要 2018.08.24
「社会的な孤立」「閉じこもり」は危険 高齢者の死亡リスクが2倍超に 2018.08.07
「介護離職」が年間に9.9万人 働きながら介護は346万人 「介護離職ゼロ」の目標遠く 2018.08.07
世界の8.5億人が「腎臓病」 腎臓病の恐ろしさを知らない人が大半 2018.07.20
【健やか21】避難所生活で健康に過ごすための注意点(厚労省) 2018.07.20
「入浴」に健康増進のプラス効果 週5回以上の入浴が心血管を保護 2018.07.20
【健やか21】平成30年度 家族や地域の大切さに関する作品コンクール 2018.07.17
「熱中症」と「エコノミークラス症候群」を予防する方法 被災地で緊急課題に 2018.07.17
子育て中の親のスマホ依存が子どもに悪影響 スマホを置いて対話を 2018.07.17
「超加工食品」がメタボ・糖尿病・がんのリスクを高める 保健指導にも影響 2018.06.28
作りおきに「食中毒」リスク 冷蔵庫保管でも「においで判断」はNG 2018.06.28
「笑い」が糖尿病やメタボ、がんを改善 よく笑うと健康効果を得られる 2018.06.06
「ミドリムシ」からメタボを改善する成分 「痩せるホルモン」を促進 2018.06.06
乳がんと大腸がんを尿検査で早期発見 簡便ながん検査を実用化 2018.05.02
糖尿病の発症前に「慢性腎臓病」(CKD)は悪化 検査で早期発見を 2018.05.02
【連載紹介】何をどう食べるか―体験から得た震災時の食の"知恵袋" 2018.05.02
「プロポリス」が認知機能の低下を抑制 7年間の国際研究で判明 2018.04.27
【健やか21】平成30年度「児童虐待防止推進月間」の標語を募集します! 2018.04.27
夏の夜は「心筋梗塞」の増加に注意 季節の日照時間によって発症に差 2018.04.26
糖尿病リスクは「雨」? 久山町研究の成果で「ひさやま元気予報」 2018.04.19
Copyright ©1998-2013 Soshinsha.
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
日本臨床内科医会プロジェクト
大人の健康生活ガイド facebook
更新情報配信中!
あなたの年代の“平均余命”
知っていますか??
お住まいの地域の「健康リスク」
“死因別死亡率”
病気別ガイド - 原因・症状・対策 -
あなたの脳は大丈夫?

第11回 読み書き「難読漢字・花偏」

難読漢字の読みに挑戦する問題です。何故そのような漢字になったのか調べてみるのも脳の活性化につながります。(2013/2/20)

 続きはこちら