ウォーキングはジムに通うよりも効果的 体重を減らしお腹を引き締める効果がある
2015年11月25日 10:11
 1日30分の活発なウォーキングを続けると、適正な体重を維持し、ウエストラインを細く保つことができる。スポーツジムに通う場合に比べ、ウォーキングの効果はより大きいことが5万人以上を対象とした調査で明らかになった。
1日30分以上のウォーキングはジムに通うよりも効果的
 1日30分以上の活発なウォーキングを毎日続けている50歳以上の男性と全年齢の女性は、ランニングやサイクリングなどのより強度の高い運動をしている人に比べ、体重の増加が少なくウエストラインも細い傾向があることが明らかになった。

 この研究は、社会科学を主な対象とする英国の研究機関「ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス」によるものだ。研究チームは運動と健康の関連について、費用対効果の観点から研究している。

 研究チームは1999~2012年に行われた英国健康・栄養調査に参加した5万人以上のデータを解析し、強度の高い運動を習慣として続けている人の体重やウエストラインの変化について調べた。

 その結果、1日30分以上の活発なウォーキングを続けている人は、スポーツジムに通いランニングやサイクリングを続けている人に比べ、体格指数(BMI)がより少なく、ウエストラインも細い傾向があることが明らかになった。

 「ランニング、サッカー、テニス、スカッシュ、ランニングなどの激しいスポーツに比べても、ウォーキングのメリットは大きいことが明らかになりました」と、研究を主導したグレイス ローダン氏は言う。

 ウォーキングに取り組んでいる人は運動を毎日行っているが、激しいスポーツをする人は週末などに集中的に運動している傾向があるという。「ウォーキングは毎日行うと効果が高く、スポーツジムに通うよりも効果的であることが示されました。ただし、散歩程度では十分な強度を得られないので注意が必要です。脈拍数が上昇し汗をかく程度の活発なウォーキングが必要です」と、ローダン氏は指摘する。

 英国の運動ガイドラインはウォーキングなどの中強度以上の運動を週に150分行うことを推奨しているが、実際に実行しているのは成人の20%未満だという。運動不足が原因となる肥満などによって、年間に約1,800億円(10億ポンド)以上の医療費が費やされている。

 「スポーツジムに加入する人は、はじめのうちは熱心にジムに通いますが、次第にその頻度が低くなる傾向があります。その点、ウォーキングはいつでもどこでも取り組めるので継続しやすく、費用もかかりません。ジムに通うのに比べウォーキングは簡単にはじめられます」と、ローダン氏は言う。

毎日30分のウォーキングが体を変える
 1日に1万歩以上歩いていれば、週に150分のウォーキングを達成するのは難しくない。運動をする習慣のない人の1日の平均的な歩数は6,000~7,000歩だが、あと3,000~4,000歩多く歩くことを心がければ、運動不足を解消できる。

 「ウォーキングの効果は50歳以上の女性でより際立っており、男性よりもBMIが大きく下回っていました。ただし、仕事と家事を両立している女性は、毎日の多忙なスケジュールの中でウォーキングの時間をとれない傾向があります」と、ローダン氏は指摘する。

 「ウォーキングは健康増進のために効果的な手段となり、肥満や高血圧、糖尿病などの予防・改善の効果もある。「多忙な毎日をおくる人も、1日30分の時間を確保できるよう、ワーク・ライフ・バランスを調整することを考えるべきでしょう」と、ローダン氏は指摘する。

Regular brisk walking is best exercise for keeping weight down, says LSE research(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス 2015年11月3日)
Do All Activities "Weigh" Equally? How Different Physical Activities Differ as Predictors of Weight(Risk Analysis 2015年5月20日)

© 2014 Soshinsha.
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。

「なぜ運動が良いのか」メカニズムを解明 筋肉ホルモンが心臓を保護 2018.10.03
サッカーで糖尿病を予防 サッカーは骨を丈夫にできる最適な運動 2018.10.02
加齢や健康について周囲に話せるシニアは「幸せ度」が高い 意識調査 2018.10.02
乳がんの新たな検査法を開発 マンモグラフィーの欠点を克服 神戸大 2018.10.02
【9/10〜9/16は自殺予防週間】SNS(LINE・チャット)相談できます! 2018.09.13
「ミドリムシ」の成分が血糖値の上昇を抑制 期待できる健康効果 2018.09.13
糖尿病患者さんに向けて「血糖トレンド」啓発キャンペーンを始動 2018.09.06
「コーヒーは健康に良い」は本当か 何杯までなら飲んで良いのか? 2018.08.30
「第4回がん撲滅サミット」を11月18日(日)に東京ビッグサイトで開催 2018.08.30
介護予防に効果がある「百歳体操」の動画 大阪市が吉本興業と共同制作 2018.08.30
簡単な体力テストで糖尿病リスクが判明 握力やバランス感覚が重要 2018.08.24
「社会的な孤立」「閉じこもり」は危険 高齢者の死亡リスクが2倍超に 2018.08.07
「介護離職」が年間に9.9万人 働きながら介護は346万人 「介護離職ゼロ」の目標遠く 2018.08.07
世界の8.5億人が「腎臓病」 腎臓病の恐ろしさを知らない人が大半 2018.07.20
【健やか21】避難所生活で健康に過ごすための注意点(厚労省) 2018.07.20
「入浴」に健康増進のプラス効果 週5回以上の入浴が心血管を保護 2018.07.20
【健やか21】平成30年度 家族や地域の大切さに関する作品コンクール 2018.07.17
「熱中症」と「エコノミークラス症候群」を予防する方法 被災地で緊急課題に 2018.07.17
子育て中の親のスマホ依存が子どもに悪影響 スマホを置いて対話を 2018.07.17
「超加工食品」がメタボ・糖尿病・がんのリスクを高める 保健指導にも影響 2018.06.28
作りおきに「食中毒」リスク 冷蔵庫保管でも「においで判断」はNG 2018.06.28
「笑い」が糖尿病やメタボ、がんを改善 よく笑うと健康効果を得られる 2018.06.06
「ミドリムシ」からメタボを改善する成分 「痩せるホルモン」を促進 2018.06.06
乳がんと大腸がんを尿検査で早期発見 簡便ながん検査を実用化 2018.05.02
糖尿病の発症前に「慢性腎臓病」(CKD)は悪化 検査で早期発見を 2018.05.02
【連載紹介】何をどう食べるか―体験から得た震災時の食の"知恵袋" 2018.05.02
「プロポリス」が認知機能の低下を抑制 7年間の国際研究で判明 2018.04.27
【健やか21】平成30年度「児童虐待防止推進月間」の標語を募集します! 2018.04.27
夏の夜は「心筋梗塞」の増加に注意 季節の日照時間によって発症に差 2018.04.26
糖尿病リスクは「雨」? 久山町研究の成果で「ひさやま元気予報」 2018.04.19
Copyright ©1998-2013 Soshinsha.
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
日本臨床内科医会プロジェクト
大人の健康生活ガイド facebook
更新情報配信中!
あなたの年代の“平均余命”
知っていますか??
お住まいの地域の「健康リスク」
“死因別死亡率”
病気別ガイド - 原因・症状・対策 -
あなたの脳は大丈夫?

第11回 読み書き「難読漢字・花偏」

難読漢字の読みに挑戦する問題です。何故そのような漢字になったのか調べてみるのも脳の活性化につながります。(2013/2/20)

 続きはこちら