20〜30歳代の7割に睡眠の悩み 半数以上が就寝直前までスマホ
2015年12月 9日 10:59
 20~30歳代の若年層の7割が睡眠の悩みを抱えていることが、味の素が実施した全国睡眠意識調査で分かった。「生活リズム」「ストレス」が睡眠に悪影響を与えていることが示唆された。
20歳代の4割以上が「仕事で生活リズムが不規則に」
 味の素は今年8月に、20~70歳代の男女計1,200人を対象にインターネットで調査を実施した。

 回答を寝付きや日中の眠気など8つの質問からなるアテネ不眠尺度で解析したところ、「不眠症の疑いあり」との回答が20~30歳代では7割に上った。この世代の睡眠に「生活リズム」「ストレス」が影響していることが分かった。

 20~30歳代の人の平日の睡眠時間は、7時間未満が60%だった。8時間以上眠っている人の割合は平日が15%なのに対し、休日は44%と、平日の睡眠不足を休日に補っている傾向が示された。

 「20~30歳代は、平日に寝不足だった分を休日にたくさん寝て埋め合わせする人が目立つ。生活リズムを整えるために、平日の睡眠時間を少しでも確保する、または睡眠の質を向上できるよう、工夫することが大切」と、精神・神経科学振興財団理事で睡眠総合ケアクリニック代々木理事の大川匡子氏は指摘する。

 また、20歳代の42%、30代歳の29%が「生活リズムが仕事の関係で不規則になりがち」と回答しており、他の世代と比べて高い割合となった。

 育児や介護で忙しくて睡眠を確保できないという人の割合は、20代が一番高く19%、次いで30代が18%となった。男女別でみると30歳代女性がもっとも高く、育児や介護の影響で睡眠時間を確保できていない状況であることが示された。

若者の半数以上が就寝直前までスマホを操作
 さらに、20~30歳代の半数以上が、就寝直前までスマートフォンなどの携帯端末を使い、そのうち約7割で不眠症の疑いがあることも分かった。

 就寝時のスマホやタブレットの利用状況を聞いた質問では、「就寝直前まで利用している」との回答が20歳代が59%、30歳代が57%と半数を超えた。そのうち20~30代の67%が「不眠症の疑いがある」と判定された。

 「現代の日本は、仕事、家事、育児、介護に加え、デジタル機器の発展による情報量の多さ、頻繁にデジタルでのコミュニケーションが必要になるなど、仕事でもプライベートでも慌しい環境になっている」と調査を監修した大川氏は指摘。

 「仕事、育児、介護の影響で、生活リズムに乱れが生じてきている。また、就寝時のスマホ利用は睡眠を妨げてしまうため、就寝2時間前までには使用を控えることをお勧めする」とアドバイスしている。

生活環境や睡眠環境を見直す必要がある
 大川氏によると「質の高い睡眠のポイント」は――
(1)深睡眠(深い睡眠)や熟眠感を感じているか、
(2)寝つきがスムーズか、
(3)中途覚醒や早朝覚醒が無いか、
(4)目覚めがすっきりしているか、
(5)日中活動的に快適に過ごせているか、
などがある。

 「睡眠は生活環境や睡眠環境の見直しをするだけで、睡眠の質を高めることが可能。今回の結果をふまえ、若い世代の人にも、一度睡眠について考える機会をもっもらいたい」と、大川氏はコメントしている。

いきいき健康研究所(味の素)

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