1人暮らしの高齢者が600万人超 6割が「生活が苦しい」 生活基礎調査
2016年7月18日 09:44
 1人で暮らす高齢者がはじめて600万人を超え、全世帯の4分の1を超えることが、「2015年国民生活基礎調査」で明らかになった。子どもがいて仕事をしている母親の割合が過去最高の68%に上ることも明らかになった。

 厚生労働省は「2015年国民生活基礎調査」を公表した。調査は昨年6月と7月に実施し、世帯に関する事項は約4万6000世帯、所得は約6,700世帯から有効回答を得て推計した。
1人で暮らす高齢者は624万人 58%が「経済的に苦しい」
 1人で暮らす65歳以上の高齢者は2015年には約624万人と推計されており、はじめて600万人を超えた。夫婦などを加えた高齢者世帯は全世帯の25.2%で、はじめて全世帯の4分の1を超えた。
 2015年の高齢者世帯は1,271万4,000世帯で、2014年から50万世帯増えた。このうち経済的に「苦しい」と感じているのは58.0%(「大変苦しい」が26.4%、「やや苦しい」が31.6%)。公的年金や恩給を受給している世帯の平均所得金額は200.6万円で、55.0%は他に所得がなく、老後の厳しい生活状況が浮き彫りになった。

 「高齢者世帯」は65歳以上の人のみか、これに18歳未満の未婚の人が加わった世帯をさす。高齢化の進展に伴い高齢者世帯は今後も増加が続く見込みで、介護・医療を含め全体の社会保障関係の対象者は増加していく。これら社会保障の負担はいっそう深刻になることが見込まれる。
子どもがいて働いている母親は3人に2人以上
 一方、18歳未満の子どもがいる世帯は1,181万7000世帯で、全体の23.5%となっている。出生率の改善が影響し、2年ぶりに増加した。

 経済的に苦しいとしたのは63.5%(「大変苦しい」が30.0%、「やや苦しい」が33.6%)で、働く母親の割合も過去最多の68.1%に達した。

 18歳未満の子どもがいて仕事をしている母親の割合は68.1%に上り、2004年以降でもっとも多くなった。母親の37.2%が「非正規」で働き、1番下の子どもの年齢が高いほど増える傾向にある。

 「非正規」の母親は一番下の子どもが0歳で10.9%だったが、15~17歳では46.7%に上昇。逆に「仕事なし」は子どもが0歳なら60.8%で、15~17歳では21%と大きく低下した。

 生活意識の状況は全体では「大変苦しい」が27.4%、「やや苦しい」は32.9%で、合わせて6割を超えた。1990年代前半は30〜40%台だった「苦しい」の割合は次第に高くなり、11年に61.5%と初めて60%を突破した。
61.2%の世帯は所得が平均以下
 各世代共通で、1世帯当たりの平均所得額は541万9,000円となり3年ぶりに増加。15歳以上で仕事がある人は59.3%で、前年より0.2ポイント増えた。働く人に占める非正規雇用の割合は男性16.0%、女性46.1%だった。

 ただし、61.2%の世帯は所得が平均以下で、100万円以上400万円未満が40.7%を占める。100万円未満の世帯も6.4%あった。

平成27年国民生活基礎調査の概況(厚生労働省)
© 2014 Soshinsha.
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。

「なぜ運動が良いのか」メカニズムを解明 筋肉ホルモンが心臓を保護 2018.10.03
サッカーで糖尿病を予防 サッカーは骨を丈夫にできる最適な運動 2018.10.02
加齢や健康について周囲に話せるシニアは「幸せ度」が高い 意識調査 2018.10.02
乳がんの新たな検査法を開発 マンモグラフィーの欠点を克服 神戸大 2018.10.02
【9/10〜9/16は自殺予防週間】SNS(LINE・チャット)相談できます! 2018.09.13
「ミドリムシ」の成分が血糖値の上昇を抑制 期待できる健康効果 2018.09.13
糖尿病患者さんに向けて「血糖トレンド」啓発キャンペーンを始動 2018.09.06
「コーヒーは健康に良い」は本当か 何杯までなら飲んで良いのか? 2018.08.30
「第4回がん撲滅サミット」を11月18日(日)に東京ビッグサイトで開催 2018.08.30
介護予防に効果がある「百歳体操」の動画 大阪市が吉本興業と共同制作 2018.08.30
簡単な体力テストで糖尿病リスクが判明 握力やバランス感覚が重要 2018.08.24
「社会的な孤立」「閉じこもり」は危険 高齢者の死亡リスクが2倍超に 2018.08.07
「介護離職」が年間に9.9万人 働きながら介護は346万人 「介護離職ゼロ」の目標遠く 2018.08.07
世界の8.5億人が「腎臓病」 腎臓病の恐ろしさを知らない人が大半 2018.07.20
【健やか21】避難所生活で健康に過ごすための注意点(厚労省) 2018.07.20
「入浴」に健康増進のプラス効果 週5回以上の入浴が心血管を保護 2018.07.20
【健やか21】平成30年度 家族や地域の大切さに関する作品コンクール 2018.07.17
「熱中症」と「エコノミークラス症候群」を予防する方法 被災地で緊急課題に 2018.07.17
子育て中の親のスマホ依存が子どもに悪影響 スマホを置いて対話を 2018.07.17
「超加工食品」がメタボ・糖尿病・がんのリスクを高める 保健指導にも影響 2018.06.28
作りおきに「食中毒」リスク 冷蔵庫保管でも「においで判断」はNG 2018.06.28
「笑い」が糖尿病やメタボ、がんを改善 よく笑うと健康効果を得られる 2018.06.06
「ミドリムシ」からメタボを改善する成分 「痩せるホルモン」を促進 2018.06.06
乳がんと大腸がんを尿検査で早期発見 簡便ながん検査を実用化 2018.05.02
糖尿病の発症前に「慢性腎臓病」(CKD)は悪化 検査で早期発見を 2018.05.02
【連載紹介】何をどう食べるか―体験から得た震災時の食の"知恵袋" 2018.05.02
「プロポリス」が認知機能の低下を抑制 7年間の国際研究で判明 2018.04.27
【健やか21】平成30年度「児童虐待防止推進月間」の標語を募集します! 2018.04.27
夏の夜は「心筋梗塞」の増加に注意 季節の日照時間によって発症に差 2018.04.26
糖尿病リスクは「雨」? 久山町研究の成果で「ひさやま元気予報」 2018.04.19
Copyright ©1998-2013 Soshinsha.
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
日本臨床内科医会プロジェクト
大人の健康生活ガイド facebook
更新情報配信中!
あなたの年代の“平均余命”
知っていますか??
お住まいの地域の「健康リスク」
“死因別死亡率”
病気別ガイド - 原因・症状・対策 -
あなたの脳は大丈夫?

第11回 読み書き「難読漢字・花偏」

難読漢字の読みに挑戦する問題です。何故そのような漢字になったのか調べてみるのも脳の活性化につながります。(2013/2/20)

 続きはこちら