妊娠中のうつリスク 大豆やイソフラボンを摂取すると低下 愛媛大
2016.11.09
 愛媛大学の共同研究チーム(国立保健医療科学院、東京大学、琉球大学)が、妊娠中に大豆製品やイソフラボンを摂取すると、妊娠中のうつリスクが減ることを、世界ではじめて突き止めた。研究は科学誌「ヨーロピアン ジャーナル オブ ニュートリション」オンライン版に発表された。
女性は出産前後や閉経期にうつ症状を発症しやすい
 大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと構造が似ており、女性の健康や美容などを支える効果があるという研究が発表されている。

 更年期障害に対するイソフラボンの介入効果を調べたランダム化比較試験では、イソフラボンを摂取するとホットフラッシュの症状が改善することが明らかになった。女性の骨粗しょう症の予防にも有用という報告もある。

 女性は出産前後や閉経期の卵巣ホルモンが大きく変動する時期にうつ症状を発症しやすくなることが知られている。

 研究チームは、妊娠中から母親と生まれた子を追跡調査した「九州・沖縄母子保健研究」のデータを活用し、妊娠中の大豆とイソフラボン摂取と妊娠中うつ症状との関連を調べた。

 研究チームは、調査に参加した1,745人の妊婦を対象に、うつ病の簡易評価尺度である「CES-D」でうつ症状を判定した。妊娠中うつ症状を示した妊婦は19.3%だった。
大豆やイソフラボンの摂取量が多いとうつリスクが37%低下
 その結果、妊娠中の大豆製品、豆腐、豆腐製品、納豆、大豆煮物、みそ汁、イソフラボンの摂取量が多いと、妊娠中うつ症状の有症率が低下することが明らかになった。

 総大豆製品をもっとも多く摂取していた妊婦は、もっとも少なかった妊婦に比べ、うつ有症率が37%低下した。また、イソフラボンでも、もっとも多く摂取していた妊婦は、もっとも少なかった妊婦に比べ、うつ有症率が37%低下した。

 一方、同じ大豆製品でも豆乳の場合、摂取量が増えても、うつ病の有症率にほとんど差がなかったことや、みその摂取量が多いほど有症率が高まることも判明した。

 「卵巣ホルモンが大きく変動する妊娠前後のうつとイソフラボンとの関連を調べた研究は今回がはじめて。大豆製品をたくさん摂取すると、妊娠中のうつ症状を予防できる可能性がある。今後はさらなる研究データの蓄積が必要だ」と、愛媛大学大学院医学系研究科疫学・予防医学講座の三宅吉博教授は述べている。

愛媛大学大学院医学系研究科疫学・予防医学講座
Soy isoflavone intake and prevalence of depressive symptoms during pregnancy in Japan: baseline data from the Kyushu Okinawa Maternal and Child Health Study(ヨーロピアン ジャーナル オブ ニュートリション 2016年10月15日)
(mhlab)  
© 2014 Soshinsha.
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。

「東京OSEKKAI化計画」で児童虐待防止(東京都) 2016.11.16
賞金5万円「全国生活習慣病予防月間2017」川柳とイラスト・漫画を募集 2016.11.16
たばこが遺伝子変異の原因に 「1日1箱1年」で肺に150個のDNA変異 2016.11.16
【開催中】ベスト健やか親子21フォトコンテスト2016 2016.11.09
妊娠中のうつリスク 大豆やイソフラボンを摂取すると低下 愛媛大 2016.11.09
世界糖尿病デー(2) テーマは「糖尿病の眼」 糖尿病で失明しないために 2016.11.02
世界糖尿病デー(1) 発症しても2人に1人が健診を受けていない 2016.11.02
フレイルに運動と食事で対策 「サルコペニア肥満」には心のケアも必要 2016.11.01
スローカロリーを楽しく学ぼう! アニメーション動画を公開 2016.10.28
女性ではがん8疾患のうち「乳がん」の医療費が半分以上 早期発見が重要 2016.10.26
ネットの遺伝子検査は信用できるの? 「安易な利用に注意して」と専門家 2016.10.26
【募集中】健やか親子21(第2次)シンボルマークの名称募集! 2016.10.26
【書籍プレゼント】再建は選べる時代に「もっと願いをかなえる乳房再建」 2016.10.19
厚生労働省が「過労死等防止対策白書」を初めて作成 2016.10.19
血糖をはかり、コントロールするために必要なことは 「糖をはかる日」 2016.10.19
秋に気持ちが落ち込む「季節性うつ病」 メンタルを強くする5つの方法 2016.10.13
日本食の理想形は「1975年型」 4週間食べるとどうなる? 東北大 2016.10.13
7割が「健康上の問題」に不安あり 厚労省「高齢社会に関する意識調査」 2016.10.13
ゆっくり消化吸収される糖質 注目される「糖質スローオン」ダイエット 2016.10.04
お酒を飲む人はウォーキングをしよう 飲酒のリスクを運動で帳消しに 2016.10.04
お役立ち・日本の予防接種スケジュール(PDFダウンロード) 2016.09.23
アルコール依存症 医療機関以外の相談先を知らない人がほとんど 2016.09.21
医療費が41兆円に増加 13年連続で過去最高 高額な医薬品が登場 2016.09.21
日本の喫煙対策は遅れている 屋内では100%禁煙に たばこ白書を改定 2016.09.21
「10月8日は、糖をはかる日」の公式サイトを公開 糖尿病治療研究会 2016.09.16
賞金5万円!血糖値アップ・ダウン コンテスト 10月8日糖をはかる日 2016.09.14
【参加者募集】10月8日「糖をはかる日」制定記念講演会 2016.09.14
「10月8日は、糖をはかる日」糖尿病治療研究会が制定 2016.09.14
どんな場合に、どう呼べばいいの?もしもの時の救急車利用法(内閣府) 2016.09.09
低カロリーレストランと宅配治療食サービスで美味しさと健康を探求 2016.09.08
Copyright ©1998-2013 Soshinsha.
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
10月8日は、糖をはかる日
大人の健康生活ガイド facebook
更新情報配信中!
あなたの年代の“平均余命”
知っていますか??
お住まいの地域の「健康リスク」
“死因別死亡率”
病気別ガイド - 原因・症状・対策 -
あなたの脳は大丈夫?

第11回 読み書き「難読漢字・花偏」

難読漢字の読みに挑戦する問題です。何故そのような漢字になったのか調べてみるのも脳の活性化につながります。(2013/2/20)

 続きはこちら