厚生労働省が「セーラームーン」とのコラボで性感染症を啓発
2016年12月 1日 10:48
厚生労働省がこのほど、性感染症の予防や早期発見、治療の必要性を啓発するため、漫画「美少女戦士セーラームーン」(武内直子原作)とコラボレーション。ポスター、リーフレットのほか、コンドームのハート型パッケージにセーラームーンのイラストを使用し、「検査しないと おしおきよ!!」のキャッチフレーズで啓発につなげる。
性感染症の中では近年、「梅毒」の増加が懸念されており、2010年と2015年の感染者報告数を比べると約4倍になっている。
梅毒は主に性的接触で感染するため、コンドームを適切に使用しないとリスクが高まるが、不特定多数の人との性的接触などがあると感染が広がりやすい。感染が疑われる場合には早期に医師の診断、治療を受けることが重要であるが、初期症状に気づかないケースも多いという。
そのため厚生労働省はこのほど、梅毒とそのほかの性感染症の予防と検査、診断をうながそうと、幅広い年代に認知されているアニメ「美少女戦士セーラームーン」のイラストを用いた啓発ツールを制作した。
リーフレットはA4サイズで約16万部、ポスターはA2サイズで約5千部を作成。リーフレットの裏面には性感染症の感染者報告数の推移や、代表的な性感染症の特徴、症状などを掲載している。
またコンドームのハート形パッケージは性の健康医学財団(北村唯一理事長)作成によるもの。約6万個を作成し、自治体や各種イベントなどで配布される。
同財団では毎年11月25日から12月1日までの1週間を「性の健康週間」と位置づけ、積極的な普及啓発活動を行っており、全国の保健所で行われる性の健康週間イベントでもこのコンドームを配布する予定。
報道発表「厚生労働省が性感染症の予防啓発で美少女戦士セーラームーンとの コラボレーションポスターなどを作成しました」(厚生労働省 2016年11月21日)