エナジードリンクの市場は世界規模で拡大を続けている。そのため、エナジードリンクの副作用について検討する必要があり、広告宣伝で謳われている内容や、公衆衛生で考えられる影響などを検討する必要があるという研究が発表された。研究は専門誌「Frontiers in Public Health」に発表された。
ハーバード大学公衆衛生大学院の研究チームによると、エナジードリンクは健康に対する有害性が高く、とくに子供や若年の成人が健康被害を受けるおそれがあるという。思春期以前の子供に対しては、エナジードリンクの摂取制限を行うべきで、カフェイン含有量の上限規制も検討する必要があるとしている。
エナジードリンク産業は過去20年間で拡大しており、米国の市場規模は1兆円を超えている。企業はこれらの飲料を健康的なイメージと結び付けて宣伝しており、エネルギーやスタミナ、運動パーフォーマンスや集中力の向上などを印象付けようとしている。
しかし、注意しなければならないのは、エナジードリンクに含まれる栄養成分は健康に悪影響をもたらす可能性があり、安全性について十分に検証されていないことだ。