加齢や健康について周囲に話せるシニアは「幸せ度」が高い 意識調査
2018.10.02
 健康的に年を重ねる「ヘルシーエイジング」を実現するために、コミュニケーションが重要だ。加齢や健康の不安について話す頻度が多い人ほど、自身の「幸せ」の評価が高くなることが調査で明らかになった。
加齢や病気と向き合い幸せに年を重ねる「ヘルシーエイジング」
 バイエル薬品は、ドイツのバイエル社が取り組む「ヘルシーエイジング」の推進の一環として、全国のシニア世代(65歳以上)の全国の男女1,648人を対象に調査を実施した。

 世界保健統計2018によると、日本人の平均寿命は84.2年で世界第1位、健康寿命は74.8年で世界第2位。日本は世界一の長寿国になった一方で、健康寿命との差が問題になっている。加齢や避けられない病気と向き合いながら、できる限り健康的に幸せに年を重ねる「ヘルシーエイジング」が課題になっている。

 ヘルシーエイジングを実現するために、コミュニケーションが重要だとみられている。調査では、シニア世代の健康に関するコミュニケーションやその実態について調べた。
シニア世代の69%が年をとることに不安を感じている
 それによると、シニア世代の69%が年をとることに不安を感じている。加齢に伴う不安として多いのは、「加齢により身体が衰えること」(84%)、「介護が必要な状態になること」(81%)、「日常生活において自立できなくなること」(74%)だった。

 具体的に不安を感じる病気の上位は、男性では「循環器系の病気」(55%)、「がん」(49%)、「脳の病気」(48%)、女性では、「脳の病気」(58%)、「目の病気」(54%)、「骨など整形外科に関わる病気」(53%)。

 一方で、全体に加齢や健康の不安に関する周囲とのコミュニケーションが十分にとれていない傾向が示された。配偶者や友人、医療関係者とは比較的、対話ができているが、それでも「配偶者」(男性 51%、女性 44%)、「友人」(男性 14%、女性 35%)、「医師など医療関係者」(男性 26%、女性 23%)と、いずれも50%を下回った。

 現在疾患を抱えている人が、加齢や病気の不安を周囲に話すことで得られた効果については、「病気や治療に関する知識や理解が深まった」(47%)がもっとも多く、「病気に対する不安が和らいだ」(45%)、「病気と向き合う意欲が沸いた」(41%)と続く。

関連情報
周囲の人と健康について話せている人は「幸福度」が高い
 シニア世代が「健康的で幸せに年を重ねる」ために重要だと思っていることは、「身体が健康であること」(98%)、「心が健康であること」(97%)、「生活ができるお金があること」(91%)が多かったが、「家族や周囲の人との精神的なつながりが実感できること」(87%)、「家族や周囲の人と話をすること」(87%)も上位に挙げられた。

 自身がどれくらい「幸せ」だと感じているかを10点満点で採点してもらったところ、男性は平均6.83点、女性は平均7.23点だった。周囲の人と健康について自分が重要だと思うことを話せている人では点数は7.25点で、話せていない人の6.04点よりも高かった。

 加齢や健康の不安について話す頻度が多い人ほど点数は上昇し、週1日以上話す人では7.20点、月1日以上話す人では6.99点、月1日未満の人では6.95点だった。

 「幸せ」についての点数が9点以上と高い人では、健康のために取り組んでいることとして、「健康的な食事」(72%)、「十分な睡眠」(67%)、「定期的な運動」(62%)を挙げた人が多かった。さらに、過半数が「(趣味や学びなど)自分のための時間を充実させること」(59%)、「(家族や周囲の人と)コミュニケーションをとること」(53%)を挙げた。
ビデオ「親子で話そう ヘルシーエイジング」を公開
 慶應義塾大学医学部百寿総合研究センターの新井康通氏は、「シニア世代が自分にとって重要なことを周囲の人と話すことで、加齢に伴う健康の不安が解消され、ヘルシーエイジングにつながるポジティブな効果を得られやすいことが示された。健康不安が増し、病気を心配する方は多いが、ご家族やご友人同士、また医療関係者を含めた周囲の人と、積極的にコミュニケーションをとってほしい」と述べている。

 バイエル薬品は、「バイエル ヘルシーエイジング 人生100年時代の『健康と幸せ力』プログラム」の一環として、短編動画「親子で話そう ヘルシーエイジング」をYou tubeで公開している。

 制作にあたって実施した2組のシニア世代の親と40歳代の子インタビューをもとに、親の加齢に伴う健康の不安を解消するにはコミュニケーションが必要であることを示している。
親子で話そう ヘルシーエイジング
バイエル薬品
(mhlab)  
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