日本生活習慣病予防協会
トランス脂肪酸の摂取量は適正 食品安全委員会
2007.06.21
 トランス脂肪酸の日本人の平均摂取量は少なく、トランス脂肪酸のとりすぎによる健康への影響は小さいことが、食品安全委員会の調査報告であきらかになった。

各国のトランス脂肪酸の摂取量の比較
 1日当り
摂取量(グラム)
摂取エネルギー
に占める割合(%)
日本0.7*
(1.3)**
0.3*
(0.6)**
米国5.82.6
ギリシャ男性1.20.5
女性1.70.8
アイスランド男性6.72.1
女性4.11.9
オーストラリア1.40.6
ニュージーランド1.70.7
* 平成16年度国民健康・栄養調査における食品群別摂取量
 から推計
** 食用加工油脂の国内の生産量から推計
 調査によると、日本人の1日平均のトランス脂肪酸摂取量は0.7グラムから1.3グラムで、これは食品からとるエネルギーの0.3%から0.6%に相当する。世界保健機関(WHO)の定めた基準では1%未満が望ましいとしている。

 トランス脂肪酸は、トランス型の二重結合を有する不飽和脂肪酸。マーガリンやショートニングなどに比較的多く含まれている。マーガリンなどを製造するときに、常温で液体である油脂を固形化するために水素添加を行うことがある。その水素添加によってトランス酸ができる。

 トランス脂肪酸をとりすぎると、「悪玉」といわれているLDLコレステロール(低比重リポ蛋白質:肝臓からコレステロールをからだの隅々へ運ぶはたらきがある)が増え、「善玉」といわれているHDLコレステロール(高比重リポ蛋白質:血管壁に沈着したコレステロールを肝臓に持ち帰るはたらきがある)が減る傾向がある。動脈硬化や心筋梗塞を予防するために、とりすぎは良くないとされている。

 欧米ではトランス脂肪酸のとりすぎが問題になっている。米国成人が1日にとるトランス脂肪酸の平均は5.8グラムという報告がある。このため、食品業界で使用を制限したり、トランス脂肪酸を含まない油に切り替える動きが広がっている。

内閣府食品安全委員会平成18年度食品安全確保総合調査
食品に含まれるトランス脂肪酸の評価基礎資料調査報告書(PDFファイル)

関連情報
トランス脂肪酸を使いません 米スターバックス

(TERA)  
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