日本生活習慣病予防協会
乳酸菌に肥満で低下した免疫機能を改善する効果
2009.09.01
 雪印乳業は、同社が独自開発した乳酸菌「ガセリ菌SP株」が感染を防いだりアレルギーを抑えたりする抗体を増やすことを実験で確かめたと発表した。信州大学と共同で行ったもので、8月に長野県諏訪市で開催された「平成21年度日本酪農科学シンポジウム」で発表された。

 実験では、マウスに高脂肪食を摂取させ肥満にし、通常の飼料を与える群とガセリ菌を混ぜた飼料を与える群に分け比較した。その結果ガセリ菌を与えたマウスでは、血中と糞便中のIgA抗体量が減少していた。肥満マウスの小腸にある免疫器官の細胞に、ガセリ菌を添加して培養したところ、IgA産生が有意に上昇することも分かった。

 IgA抗体はウィルスなどの感染を防いだりアレルギーを抑えたりする働きに関与する抗体。腸管粘膜にあるIgAは食中毒菌など病原菌がつくりだす毒素を無毒化する作用をする。肥満は軽度の慢性的炎症状態ともみられ、肥満の程度が高くなるほど動脈硬化症などになる率が増え、体の免疫系にも影響する。ガセリ菌は肥満状態での免疫機能を改善する可能性があると考えられている。

 雪印が10月に経営統合する予定の日本ミルクコミュニティでは、ガセリ菌を主力ヨーグルト商品に入れている。同社はこれまでヒトを対象に行った実験で、ガセリ菌に整腸作用や、内臓脂肪を低減する作用があることを確かめている。

雪印乳業(株)

(TERA)  
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