日本生活習慣病予防協会
45歳から衰える体力 「適正体重、禁煙、運動」が若さを保つ
2009.11.10
 年齢が高くなるにつれ心肺能力は低下し、特に45歳を超えると体力の衰えは加速する。しかし、適正体重を維持し、たばこを吸わず、よく体を動かすことで体力の低下を抑えることができるという研究が、米医学誌「Archives of Internal Medicine(内科学)」10月26日号に掲載された。研究者らは「運動を続けることで病気のリスクを減らし、歳をとっても若々しくいられる」と述べている。

 ライフスタイルが心肺機能にもたらす影響を調べたこの研究では、1974年から2006年にかけて実施された「エアロビクスセンター縦断研究(ACLS)」に参加した20〜96歳の女性3429人、男性1万6889人を対象に、33項目の健康診断のほか、食事や運動などの生活習慣に関するカウンセリングを実施した。

 ランニングマシンを使い有酸素運動を行ってもらい、体力を評価した。その結果、CRF(心肺フィットネス)の低下レベルは一定ではなく、45歳を過ぎると急に低下する傾向がみられた。女性よりも男性の方が急激な低下が認められた。

 よく運動をし、体格指数(BMI)は標準を維持し、喫煙習慣のない人では、高いCRF値を維持できている傾向がみられたが、逆に若い年齢であっても運動不足で肥満のある人では低値になり、健康上の障害につながりやすいという結果になった。

 ヒューストン大学名誉教授のAndrew Jackson氏は「加齢にともない心肺機能が低下していく傾向は男女ともにみられるが、線形モデルでは加齢と有酸素容量の低下は直線の関係にならないことが示された」と話す。

 米国で高齢化が進み、肥満が増え、座ったまま運動しない生活が定着している。体力が低下すると、病気にかかるリスクが高くなり、寝たきりが増えるなど、高齢者の生活に深刻な影響をもたらす。

 Jackson氏は「肥満や過体重、運動不足、喫煙を避け、健康的な生活習慣を30代、40代から維持していれば、高齢になって心肺能力が低下するのを遅らせることができる」と強調している。

Role of Lifestyle and Aging on the Longitudinal Change in Cardiorespiratory Fitness

(寺畑)  
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