日本生活習慣病予防協会
フラボノイドが2型糖尿病患者の健康に良い
2012.05.24
 フラボノイドを食事でとると、2型糖尿病の女性で、心臓病の危険性が低下するという研究が発表された。フラボノイドは植物に広く含まれる色素成分の総称で、主に野菜や果物などから多くの種類が発見されている。お茶や、カンキツ類やブドウ、ベリーなどの果物の果皮に多く含まれる。
フラボノイドが女性の心臓病の危険性を低下
 フラボノイドを豊富に含んだ食事を習慣的にとると、糖尿病の治療にとってもよいことが、12ヵ月のトライアル調査によりわかった。この研究は、英イーストアングリア大学の研究者らが発表したもので、米国糖尿病学会が発行する医学誌「Diabetes Care」に発表された。

 2型糖尿病のある閉経後の93人の女性がトライアルに参加した。参加者の年齢は51〜74歳だった。閉経後の女性の糖尿病患者は、心臓病の危険性が高いことが知られる。研究に参加した患者は、血中のコレステロール値を低下させるスタチンを服用していた。

 2つのグループに分け、片方にはフラボノイドの多いチョコレートバー、もうもう片方には通常のチョコレートバーを毎日食べてもらった。研究で使ったチョコレート・バーは、ココアとお茶に含まれるフラボノイドの分子集合である「flavan−3−ols」と大豆にあるイソフラボノイドを特別に強化したもの。

 その結果、フラボノイドを多く摂取したグループでは、10年間に心臓発作が起こる危険性が3.4%ずつ低下した。「糖尿病患者にとって、心臓病を予防するために、食事が大切であることがあらためて示された。フラボノイドの摂取によって、インスリン抵抗性とコレステロール値は、大きく低下していた」と英国のイーストアングリアのノリッチ医科大学のAedin Cassidy教授(栄養学)は話す。

 「糖尿病の女性がフラボノイドを多くとると、心臓病の危険性を減らすことができることがわかったことは大きい。今後の、フラボノイドを強化した食品の開発などにつながる成果だ」と研究者らは話す。

 フラボノイドは緑茶や、柑橘類やブドウ、ベリーなどの果物の果皮に多く含まれる。研究で使用したチョコレートは、フラボノイドを強化した特別なものだ。「一般的なチョコレートは高カロリーなので、食べすぎには注意が必要となる。食事の総カロリーが増えると肥満の原因になる。食事のバランスが乱れるのは避けた方がよい」とアドバイスしている。

Dietary flavonoids could provide health benefits for patients with type 2 diabetes(イーストアングリア大学 2012年1月16日)

(TERA)  
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