「歩いて楽しい道づくり」を整備 ウォーキングに幅が広がる
2007年11月26日 20:25
 糖尿病の運動療法として、いつでもどこでもできるウォーキングはもっとも適した運動といえる。運動により筋肉にブドウ糖が取り込まれ血糖が下がる。インスリンの効き(インスリン感受性)の改善効果も期待できる。運動は習慣的に続けることで、より効果を期待できる。

 「歩いて楽しい道づくり」を目指し1996年度から全国で始められた事業。緑豊かな景観・自然、歴史的事物、文化的な施設などを楽しみながら、快適にウォーキングを楽しめる地域を開発している。

 安全性も重視しており、歩行困難な箇所がないことや、万一に備え救急体制が充実していること、道なりが平坦で休息施設があること、案内となるサインがあることなどを確認してある。

 心やすらぐ農業水路のせせらぎや美しい農村景観を楽しみながら、地域の歴史や文化にも接することができる全国のウォーキングコースを紹介している。
 六・七郷堀(宮城県)、見沼代用水(埼玉県)、初瀬井路(大分県)など。

関連情報
森林浴ができる認定ウォーキングロード

 糖尿病ネットワークが今年11月にインターネット行ったアンケート調査では、糖尿病患者のおよそ9割が継続・定期的に、あるいは時々運動していると回答した。「毎日運動している」という人は40%、「週に2〜3回」という人が26%だった。うち運動内容としてウォーキングを選んでいる人が73%と圧倒的に多かった。

 アンケートでウォーキングを続けている人の取り組みについて聞いたところ、「爽快感がある」、「気分が明るくなる」、「血糖値や体重が改善されやる気につながる」、「仲間といっしょに取り組んでいる」といった意見が多数みられた。

 1回15〜30分間のウォーキングを1日2回、1日の運動量としておよそ1万歩が望ましいとされるが、歩数を増やすためにただ歩くのは実際にやってみると難しい。挫折してしまったという人も少なくない。そういう場合は、まず1日に1,000歩を増やすことから始めることが勧められる。

 ウォーキングを続けられない理由はさまざまだが、飽きてしまうというのも理由の一つだろう。そうした場合には、少し遠出をしてウォーキングに適した観光コースを歩いてみてはどうだろう。健康増進や生活習慣病予防の必要を受け、ウォーキングコースの整備は全国に進められている。いつも歩く道とは違う景観や施設などを楽しめば、毎日のウォーキングに弾みが出てくる。

 糖尿病の合併症、特に増殖網膜症など進行性の網膜症、進行した腎症、自律神経障害がある場合には、運動がかえって症状を悪化させることがある。腰痛や膝痛がひどいという人も注意が必要になる。運動を始めるときに注意すべきことがないかを主治医に相談することが大切。
運動療法について詳しくは
運動療法のコツ(1) [基礎](糖尿病セミナー)
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