外食・間食の「日本一」はこの町! 全国の49都市を家計調査
2010年11月12日 15:59
 景気悪化の影響を受けて、家庭の財布のひもは依然として固いが、政府の景気の先行き判断では家計関連がもちなおしてきた。外食やジャンクフードなどの間食などの消費は、地域で特徴があることが、総務省の調査であきらかになった。

 10月29日に総務省から発表された家計調査によると、2人以上の世帯の「消費支出」は、9月は前年同月とほぼ同じ27万5000円だった。

 家計調査では、全国の約9000世帯を対象に、家計の収入・支出、貯蓄などを調査している。それによると、「食料」が6万5800円(前年比2.2%減)、「保険・医療」が1万2000円(同7.3%減)。

 景気悪化の影響を受けて、家庭の財布のひもは固くなっている。食料では、猛暑で生鮮野菜や果物が値上がりしたことから消費が控えられ、それぞれ支出が減った。

 総務省は、県庁所在・政令計49都市を対象にした家計調査も行っている。それをみると、都市によって食生活や食品の消費傾向に、地域ならではの特徴があることがわかる。

肥満の多い地域では「食事をしっかりとれていない」? 全国49都市を調査
 肥満は、2型糖尿病や脂質異常症、高血圧、心筋疾患などの生活習慣病の原因となる。食育白書によると、体格指数(BMI)が25以上の肥満者の割合の全国平均は、20〜69歳の男性で29.3%、40〜69歳の女性で26.6%。

 男性の肥満率が最も高い都道府県は(1)沖縄(46.7%)で、次いで(2)岩手(41.2%)、(3)宮崎(37.8%)、(4)北海道(37.5%)、(5)茨城(36.9%)と続く。

 肥満が増えた原因は、食生活をとりまく社会環境の変化、食生活の欧米化や運動不足など。

 とりわけ食事は、肥満や生活習慣病を予防・対策するうえで重要だ。家計調査では、肥満率の高い地域ではファストフードなどの外食、スナック菓子などのジャンクフードの利用が多い傾向があることが示された。

 例えば、スナック菓子の年間購入額が日本一になった大分市は、プリンやチョコレート菓子でも1位、ハンバーガーでは3位になっている。実は肥満者の割合でも、男性が34.1%と全国平均よりかなり高い。

 同市の女性の野菜摂取量は全国ワーストだったが、肥満者の割合も27.7%で全国より高い。

食事療法でつまづく理由 その1
[外食] あなたの住む町は全国で何位?
 「外食」は、特に働き盛りの世代の食事管理で、大きな課題となっている。

 食堂やレストランなどの飲食店やファストフード店、喫茶店、居酒屋などで外食を利用している割合は、特に働き盛りの年代の男性で高い。国民健康・栄養調査によると、週に2回以上外食をとる人の割合は、20〜60歳代の男性では5割に上る。

 総務省の家計調査によると、2人以上世帯の年間の外食費は平均で約16万3700円だった。

 外食費で多いものは、和食(2万2100円)、洋食(1万6800円)、中華食(4800円)、ハンバーガー(4100円)、そば・うどん(5300円)、中華そば(5600円)、すし(1万4400円)など。

 外食費が最も多いのは「東京(区部)」(22万2000円)で、次いで「岐阜市」(19万3000円)、「名古屋市」(19万1000円)、「横浜市」(18万6000円)、「川崎市」(18万6000円)と続く。最も少ないのは「青森市」(10万4000円)だった。

外食を賢く食べるためのコツ
 外食で注意したいのは料理の内容。脂肪や塩分の多い料理が多く、栄養成分やエネルギー量がわかりにくいことも多い。

 食事では主食・主菜・副菜のそろった食事をとると、栄養バランスを整えやすい。その点で、米、魚、野菜などを中心とした日本型の和食の方が、低カロリーなメニューも多いので便利だ。

 ただし、とんかつや天ぷらといった揚げ物や、丼ものやカレーライスは高カロリーのものが多いので注意が必要となる。

 最近では、レストランやファストフードなどのチェーン店では、メニューの栄養成分をメニューやホームページなどで知ることができる店が増えている。

 また、自治体の多くは、地域の外食店の「栄養成分」や「食事バランスガイド」の表示を勧めたり、低カロリー、脂肪や塩分の控えめのメニューなどをおく料理店を募集し「健康づくり協力店」などとして登録する制度を独自につくっている。

食事療法でつまづく理由 その2
[間食] あなたの住む町は全国で何位?
 食事療法でつまずきやすい、もうひとつの原因は、お菓子、ジュースやコーヒーなどの清涼飲料、果物、菓子パン、ファストフードなどの「間食」だ。

 上記の総務省の調査によると、お菓子の購入金額の平均は7万8500円。最も多いのは「金沢市」(9万5500円)で、次いで「水戸市」(9万2500円)、「福島市」(9万1200円)、「さいたま市」(9万500円)、「富山市」(8万8600円)と続く。最も少ないのは「那覇市」(5万8800)だった。

 種類別にみると、ケーキの購入金額が多いのは「金沢市」(9400円)、「神戸市」(9200円)、スナック菓子の購入金額が多いのは「大分市」(5800円)、「熊本市」(5500円)だった。

間食を賢く食べるためのコツ
 間食は、朝食、昼食、夕食以外に摂取するエネルギー源となる食品。栄養補給の他に気分転換や生活に楽しみを与える役割もある。「お菓子(間食)は生活に潤いを与えてくれる。できればお菓子も食べたい」という人は多い。

 国民健康・栄養調査によると、男性では61%、女性では77%の人が間食をとっている。そのうち「毎日間食をとっている」という人の割合は、男性では42%、女性では57%だった。

 しかし、食事指導では「お菓子は食べないようにしましょう」「控えめに」などとアドバイスされることが多い。その理由は、お菓子の多くが高カロリー・高脂肪だから。カステラ(約50g)が約160kcal、シュークリーム(約90g)が約200kcalもある。

 例えば、1日に食事で1600kcal程度をとっている人の場合、1日に約500kcalのお菓子を食べると、1日の食事の約3分の1のエネルギーをお菓子からとったことになる。お菓子を食べすぎると、高血糖や高中性脂肪にもなりやすい。

 2型糖尿病の食事療法では、患者によっては「間食は1日に200kcal程度であれば大丈夫」などと条件付きで指導されることも多い。1日に摂取するエネルギーが消費するエネルギーを超えないように、食事だけではなく間食においてもコントロールすることが大切。

糖尿病の間食指導について、詳しくは下記をご覧ください
間食で失敗する患者さんは3食がしっかり摂れていない場合が多い
(糖尿病患者さんの間食指導の情報ファイル)

湘南鎌倉総合病院栄養管理室 菅原美喜子 先生

家計調査(家計収支編) 調査結果(総務省)
欠食・外食等の食事状況調査
平成16年国民健康・栄養調査報告(厚生労働省)

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