死亡リスクがもっとも低いのはBMI20以上25未満 146万人を調査
2010年12月20日 17:02
 健康で喫煙しない成人では、BMI(体格指数)が20以上25未満であると、もっとも死亡リスクが低いとする研究が米国で発表された。BMI25以上の過体重や肥満の人では死亡リスクが高くなることも確かめられた。BMIが高値であると、心血管疾患やがんによる死亡率が上昇することが知られているが、全死因死亡との関連はこれまで解明されていなかった。

 BMIは肥満の程度をあらわす指標として広く使用されている。米国疾病管理予防センター(CDC)や世界保健機構(WHO)では、BMI18.5〜24.9を標準体重、25.0〜29.9を過体重、30以上を肥満とそれぞれ定めている。
※日本肥満学会が定めた日本人を対象とした基準では、18.5〜24.9を標準体重、25.0〜29.9を肥満(1度)と判定している。日本人は欧米人に比べ、インスリンの分泌能が低下しており、内臓脂肪型肥満になりやすい体質の人が多いことが分かっている。
肥満や太りすぎの人は死亡の危険性が高い
 この研究は、米国立衛生研究所(NIH)や米国立がん研究所(NCI)の研究チームが19の前向き研究を解析したもの。19〜84歳の白人成人146万人の5〜28年(中央値は10年)のデータを対象とした。結果は医学誌「New England Journal of Medicine」12月2日号に発表された。

 その結果、喫煙歴がなく過体重の女性ではBMIが22.5〜24.9の女性に比べ、死亡リスクが13%高いことが示された。肥満や重度の肥満になると死亡リスクはさらに高くなり、BMI30.0〜34.9の女性では44%、BMI35.0〜39.9の女性では88%、BMI40.0〜49.9の女性では250%(2.5倍)、それぞれ高かった。

 男性でも同様の結果が示された。男女の合計で、BMIが5上昇するごとに死亡リスクは31%増加し、もっとも死亡率が低かったのはBMI20.0-24.9だった。

 「19の研究の150万人のデータを解析し、BMIが過体重と死亡リスクには関連があることが確かめられた。喫煙や生活習慣病の予備群であることも、死亡リスクに影響するが、これらの要因の影響を取り除いても同様の結果になった」と米国立がん研究所のAmy Berrington de Gonzalez氏は話す。

 飲酒習慣、身体活動、教育レベルの差による影響を取り除いて解析した後も、全ての年齢層でBMI25以上のグループでは死亡率が増えることが確かめられた。この傾向は50歳以下のグループでより顕著だった。

NIH study identifies ideal body mass index Overweight and obesity associated with increased risk of death(米国立衛生研究所(NIH)/米国立がん研究所(NCI))
Body-Mass Index and Mortality among 1.46 Million White Adults
New England Journal Medicine, 363:2211-2219, December 2, 2010
Body Mass Index (BMI) and All-Cause Mortality Pooling Project(米国立がん研究所(NCI))

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