子供の運動は二極化 体力は親世代に比べ低下 文科省調査
2010年12月20日 17:48
 全国の小学5年生と中学2年生を対象に文部科学省が今年4月〜7月に行った「全国体力・運動能力、運動習慣調査」(全国体力テスト)で、子供の体力はピークだった1985年に比べてどの種目も低い結果となり、体力の低下傾向に歯止めがかかっていない実態があきらかになった。運動する子供としない子供の二極化傾向があることも分かった。
子供の体力はほとんどの種目で親世代の水準を下回っている
 この調査は、全国の小学5年生と中学2年生の約19%に当たる42万人余りを対象に行われたもの。実技調査や子供の体力向上に係る地域活動などのアンケート調査を行った。

 実技では、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、持久走など8つの種目で、体力と運動能力を測定した。1週間の総運動時間から1985年度の水準と比べたところ、比較可能な種目のすべてで、1985年度の方が高かったことが分かった。

 このうち、50メートル走では、小学5年生で、男子が9秒38、女子が9秒65、(1985年は、男子が9秒05、女子が9秒34)。中学2年生では、男子が8秒05、女子が8秒90(同、男子が7秒90、女子が8秒57)だった。ボール投げなど比較が可能なほとんどの種目で、1985年の平均を下回ったという。

 また、1週間の総運動時間では、中学生で運動する子供としない子供の二極化がみられた。女子については、小学生で24.2%、中学生で31.1%が1週間の総運動時間が60分未満だった。

運動のコミュニケーションができている子供は体力が高い
 文部科学省によると、1週間の総運動時間が60分未満の子供では、運動部や地域スポーツクラブに所属している割合が少なく、「家の人と運動やスポーツの話をする」頻度が低い、運動やスポーツが「好き」の割合が低いなどの傾向がみられた。

 また、子供の運動習慣に関して、家庭で運動を「する」「見る」「話す」の頻度の高い児童は、運動時間、体力、運動やスポーツに関する意識ともに高い傾向がみられた。

 「する」「見る」「話す」のすべての頻度が「週1回以上」と答えた子供と、「週1回未満」と答えた子供を比べたところ、小学5年生では週1回以上と答えた子供のほうが、1週間の総運動時間は男子で約12時間、女子で約8時間長く、体力合計点でも男子で約8点、女子で約6点高かった。

 さらに、地域の行事への参加回数と体力との関連を調べたところ、地域で実施される運動やスポーツに関する行事に「参加している」子供は、「参加していない」子供に比べて、小学5年生では体力合計点が男子で約4点、女子で約3点高かった。

平成22年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査について(文部科学省)

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