動脈硬化は全身に起こる 動脈硬化に関する意識調査
2011年1月 6日 09:37
 ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニーは、「動脈硬化に関する意識」調査を実施した。全身に起きる動脈硬化は、部位によっては患者の自覚症状が出にくい場合もあり、発見や遅れにつながっている。調査では、動脈硬化が起きる部位として「心臓」(87%)や「頭」(78%)と回答した人が多かった一方で、「足」(32%)や「腎臓」(9%)などについての認知度は低いことが分かった。
心臓・頭以外の動脈硬化の認知は約3割
 調査は、体が示す動脈硬化のサインへの認知や理解、動脈硬化の危険因子の有無をアンケート調査したもので、2010年12月上旬に全国の40歳代から70歳代の男女800名を対象にインターネットで実施した。

 主な内容は以下の通り――

  • 動脈硬化が起きる部位として、「心臓」(87%)や「頭」(78%)については比較的良く知られているが、「足」(32%)、「首」(30%)、「腹部」(17%)、「腎臓」(9%)についてはあまり知られていない。

  • 腎臓に起きる動脈硬化(腎動脈狭窄症)が高血圧の一因となることが知られるが、そのことを知っている人は13%(高血圧のある人では15%)と少ない。腎動脈狭窄症は腎臓の血管が狭くなる病気で、これにより腎臓の血圧コントロール機能がうまく働くなり高血圧が引き起こされる。初期の段階では自覚症状がほとんどないため、気が付いた時にはかなり進行しており、慢性腎疾患(CKD)や腎不全に進展し透析が必要となることもあるという。

  • 動脈硬化の危険因子をもつ人の42%が、足の冷えや痺れ、または「歩くと痛み、休むと治る」という、閉塞性動脈硬化症(PAD)に特徴的な症状を感じているが、半数近くは「病院に行くような症状ではないと思うから」、「年齢のせいだと思うから」などの理由で医療機関での診療を受けていない。

 今回の調査について、東邦大学医療センター大橋病院循環器内科の中村正人教授は「今まで安定していた血圧が急に上がった、血液検査でクレアチニン値が急に上がっており、医師に腎臓の機能低下が起こっているといわれた、全身に動脈硬化があるといわれたなどがある場合は、腎動脈狭窄症を疑い医療機関で治療を受けた方がよい」と指摘している。

 さらに、「動脈硬化を原因とする疾患は、食生活や運動など生活習慣の延長であるため、軽視されがちだが、脳や心臓で発症すると、ある日突然に命を奪われる危険もある重篤な疾患。足の動脈硬化は、足関節と上腕の血圧比の測定で簡単に検査することができる。日常生活に動脈硬化の危険因子がある方やご高齢の方は、ABIを受けることをお勧めする」と述べている。

ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニー

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