3人に2人は「自分の睡眠に不満」 1割は慢性不眠症
2011年9月22日 15:36
 ファイザーは、9月3日の「睡眠の日」にあわせて、不眠に関する意識調査を実施した。3月18日と9月3日の年2回の「睡眠の日」は、今年7月に精神・神経科学振興財団睡眠健康推進機構が制定したもの。調査は8月に全国の成人男女4000人を対象にインターネットで行った。
3人に2人は「自分の睡眠に不満」
 不眠症状の多くは時間が経つにつれて緩和されるが、生活環境が改善されるなど不安要因が緩和されても不眠が長期化し、慢性不眠に陥る場合がある。不眠が慢性化すると、糖尿病や高血圧、うつなどの危険因子となることがさまざまな研究から報告されている。

 調査では、不眠の国際規格の判定法「アテネ不眠尺度」を用いて調査したところ、6点以上の「不眠症の疑いがある」人の割合は42%に上ったが、うち74%が「自分は不眠症だと思わない」と回答し、不眠症を自覚していない人が多いことがわかった。

 アテネ不眠尺度は、世界保健機関(WHO)が中心となり設立した“睡眠と健康に関するプロジェクト”が作成した、国際規格の不眠判定法。「眠るまでに要する時間」、「睡眠の質」など8つの質問をおこない、不眠度合いを判定する。

 過去1ヵ月の「睡眠の質」を尋ねたところ、64.0%が「非常に不満、全く眠れなかった/かなり不満/少し不満」と回答。「あなたは睡眠時間が足りていますか」という質問では、38.6%が「足りていない/どちらかといえば足りていない」と回答し、多くの人が自分の睡眠に関して、質・量に満足していない状況がうかがえた。

半数は睡眠に関する悩みがあっても「対策していない」
 過去1ヵ月の平均睡眠時間は、5時間未満が9.6%、5〜6時間が24.7%、6〜7時間が34.9%、7〜8時間未満が22.8%だった。また、寝床についてから眠るまでに要した時間について質問は、10分〜30分が42.3%、30分〜1時間未満が20.2%、1時間以上が6.4%だった。不眠症の疑いがある人の方が、寝床に着いてから眠るまでの時間がより長く、平均睡眠時間が短い傾向がみられた。

 「最近、あなたは不安で寝付けないことがありますか」と尋ねたところ、32.6%が「ある/どちらかといえばある」と回答した。うち48.5%は「睡眠に関する悩みを解消するため、特に行っていることはない」と回答した。不安で寝付けない状況にあっても、約半数が改善のために具体的な行動を行っていない現状が浮き彫りになった。

 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の三島和夫・精神生理研究部長は「24時間型社会・夜型社会の中で日本人の睡眠時間は年々減少し、ストレスなどを契機として不眠に陥る人々が増加している。数ヶ月以上続く慢性不眠症は日本人の約1割にみられ、糖尿病や高血圧、うつなどの重大な疾患につながる危険性がある」と話している。

 「生活習慣の見直しでも不眠が改善しない場合には、薬物療法も選択肢のひとつなので、放置せずに不眠症治療の専門医や心療内科・精神科などの医師と相談しながら、適切なアドバイスを受けることを勧めます」としている。

ファイザー

© 2014 Soshinsha.
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。

「なぜ運動が良いのか」メカニズムを解明 筋肉ホルモンが心臓を保護 2018.10.03
サッカーで糖尿病を予防 サッカーは骨を丈夫にできる最適な運動 2018.10.02
加齢や健康について周囲に話せるシニアは「幸せ度」が高い 意識調査 2018.10.02
乳がんの新たな検査法を開発 マンモグラフィーの欠点を克服 神戸大 2018.10.02
【9/10〜9/16は自殺予防週間】SNS(LINE・チャット)相談できます! 2018.09.13
「ミドリムシ」の成分が血糖値の上昇を抑制 期待できる健康効果 2018.09.13
糖尿病患者さんに向けて「血糖トレンド」啓発キャンペーンを始動 2018.09.06
「コーヒーは健康に良い」は本当か 何杯までなら飲んで良いのか? 2018.08.30
「第4回がん撲滅サミット」を11月18日(日)に東京ビッグサイトで開催 2018.08.30
介護予防に効果がある「百歳体操」の動画 大阪市が吉本興業と共同制作 2018.08.30
簡単な体力テストで糖尿病リスクが判明 握力やバランス感覚が重要 2018.08.24
「社会的な孤立」「閉じこもり」は危険 高齢者の死亡リスクが2倍超に 2018.08.07
「介護離職」が年間に9.9万人 働きながら介護は346万人 「介護離職ゼロ」の目標遠く 2018.08.07
世界の8.5億人が「腎臓病」 腎臓病の恐ろしさを知らない人が大半 2018.07.20
【健やか21】避難所生活で健康に過ごすための注意点(厚労省) 2018.07.20
「入浴」に健康増進のプラス効果 週5回以上の入浴が心血管を保護 2018.07.20
【健やか21】平成30年度 家族や地域の大切さに関する作品コンクール 2018.07.17
「熱中症」と「エコノミークラス症候群」を予防する方法 被災地で緊急課題に 2018.07.17
子育て中の親のスマホ依存が子どもに悪影響 スマホを置いて対話を 2018.07.17
「超加工食品」がメタボ・糖尿病・がんのリスクを高める 保健指導にも影響 2018.06.28
作りおきに「食中毒」リスク 冷蔵庫保管でも「においで判断」はNG 2018.06.28
「笑い」が糖尿病やメタボ、がんを改善 よく笑うと健康効果を得られる 2018.06.06
「ミドリムシ」からメタボを改善する成分 「痩せるホルモン」を促進 2018.06.06
乳がんと大腸がんを尿検査で早期発見 簡便ながん検査を実用化 2018.05.02
糖尿病の発症前に「慢性腎臓病」(CKD)は悪化 検査で早期発見を 2018.05.02
【連載紹介】何をどう食べるか―体験から得た震災時の食の"知恵袋" 2018.05.02
「プロポリス」が認知機能の低下を抑制 7年間の国際研究で判明 2018.04.27
【健やか21】平成30年度「児童虐待防止推進月間」の標語を募集します! 2018.04.27
夏の夜は「心筋梗塞」の増加に注意 季節の日照時間によって発症に差 2018.04.26
糖尿病リスクは「雨」? 久山町研究の成果で「ひさやま元気予報」 2018.04.19
Copyright ©1998-2013 Soshinsha.
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
日本臨床内科医会プロジェクト
大人の健康生活ガイド facebook
更新情報配信中!
あなたの年代の“平均余命”
知っていますか??
お住まいの地域の「健康リスク」
“死因別死亡率”
病気別ガイド - 原因・症状・対策 -
あなたの脳は大丈夫?

第11回 読み書き「難読漢字・花偏」

難読漢字の読みに挑戦する問題です。何故そのような漢字になったのか調べてみるのも脳の活性化につながります。(2013/2/20)

 続きはこちら