コーヒーがうつの予防に 1日4杯以上ではリスク20%減
2011年10月 4日 13:43
 米国人女性5万人を10年間、追跡調査した研究で、コーヒーを1日4杯以上飲む女性では、うつの割合が20%減少するとの結果が示された。コーヒーの摂取がうつの減少につながることを示した研究はこれまでも発表されている。米ハーバード公衆衛生大学院のMichel Lucas氏らによるこの研究は、米医学誌「Archives of Internal Medicine」9月号に発表された。

 研究の対象となったのは、米国で行われている大規模な研究調査「ナース・ヘルス・スタディ(Nurses Health Study)」に参加した、ベースライン時に抑うつ症状のなかった女性5万739人(平均年齢63歳)。研究チームは1996年から2006年にかけて追跡調査を行った。

 2年ごとに郵送で調査を行い、その回答から1980〜2004年のカフェインを含む飲料と含まない飲料、少量のカフェインを含むチョコレートのそれぞれの摂取量を調べた。また、2000〜06年の医師の診療や抗うつ薬の定期的な使用について自己申告してもらった。コーヒーを飲み始めてから2年以上たった時点で、うつ発症との関連を調べた。

 10年間の追跡期間中、2,607人がうつを発症した。コーヒーの摂取が週に1杯以下の女性に比べ、うつ発症リスクは、1日2〜3杯グループで15%減、1日4杯以上グループで20%減と低下していった。カフェイン抜きのコーヒーやお茶、清涼飲料、チョコレート飲料を飲む女性では、抑うつの発症リスクとの関連はみられなかった。

 米国では、なんらかに健康の問題を抱える人の5人に1人はうつ傾向を抱えるとみられている。そのためうつ対策は公衆衛生上の重要な課題でもある。

 調査を開始した当初にうつ傾向ではなかった女性が、その後のコーヒーによるカフェイン摂取量増加によって、うつの発症を低減されていたが、Lucas氏らはそのことが直接に、カフェインがうつリスク低減に有効であるということを意味するものではないと指摘している。

 そのうえで、カフェインが保護作用をもっている可能性が示唆されており、コーヒーの摂取によるうつの低下を示した過去の研究結果と一致していると結んでいる。

Drinking Coffee May Decrease Depression Risk in Women(ハーバード公衆衛生大学院)
Coffee, Caffeine, and Risk of Depression Among Women
Archives of Internal Medicine, 2011;171(17):1571-1578. doi:10.1001/archinternmed.2011.393

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