健康食品や化粧品による健康被害 業者は「好転反応」と説明
2015年2月 2日 11:11
 健康食品や化粧品などを利用して、発疹などの皮膚障害や、下痢などの消化器障害などの健康被害が出たにもかかわらず、業者から利用を続けるよう勧められて症状が悪化するケースが相次いでいるとして、消費者庁が注意を呼びかけている。
健康被害が出たら利用をやめ医師に相談
 消費者庁にると、健康食品や化粧品などを利用して健康被害が出た人に対し、業者が利用を続けるよう勧めるケースが多くあるという。

 消費者庁が国民生活センターと連携し、健康被害とその対処に関するデータを収集している「事故情報データバンク」には、今年10月までの5年半の間に339件の相談が寄せられ、消費者が利用を続けて症状が続いたり悪化したケースは100件に上った。

 業者が「症状が発生するのは、好転反応(回復に向かう過程の一時的現象)なので、我慢してください。乗り越えれば良くなります」、「今は毒素が抜けているところなので、そのまま飲み続けるように」などと説明して、症状発生後も継続利用を勧めているケースがあったという。

 消費者庁では、こうした業者の説明は、利用を続けさせるためのセールストークであることが多いので、うのみにしないことや、新しい健康食品や化粧品を使い始めて健康被害が出たときはただちに利用をやめ、医師に相談するよう注意を呼びかけている。

 下記は消費者庁が公表している消費者事故の事例を抜粋したもの――

【事例1】
 化粧品を購入し、使用していたら、ニキビが出たり、痒みや痛みも出てきた。販売員に症状を訴えたが、「大丈夫、良い化粧品だからニキビが出る。今はデトックス効果で悪いものがでている」等言われ、信用して使い続けた。しかし症状が改善されず、医師の診察を受けたら、化粧品負けが原因と言われ、薬を処方された。(20歳代女性)

【事例2】
 CMでアトピーでも使用できる、アレルギー学会でも承認されているという内容を見て化粧品を使用したところ、肌がボロボロ剥がれてきたので、業者に相談したところ、好転反応と言われたためそのまま使用を継続した。何か月経っても症状が治まらず毛穴が開いた状態になった。さすがにおかしいと思い、皮膚科を受診したところ、かぶれによる発疹と言われた。(50歳代女性)

【事例3】
 電話で勧誘があった化粧品店に行き、高価な化粧品を買ったが、しばらく使うと発疹が出た。店舗に電話すると「最初は悪いものが出ているので、そういうこともある」と言われた。その言葉を信用して更に使い続けたところ発疹が悪化した。使用をやめると1週間でだいぶ治まってきた。(50歳代女性)

【事例4】
 ネットワークビジネスを通じて購入したダイエットのための健康食品を飲んだら、おう吐とめまいを感じたので、購入した会員に相談すると「3〜4ヵ月間飲み続けると結果が出る。好転反応だ」と言われた。その後も飲み続けたら、むくみ始め寝込んでしまった。(50歳代女性)

【事例5】
 知人に勧められた健康食品を飲んでいたが、身体に湿疹ができた。知人に伝えると「身体から悪いものが出ているので、そのまま飲み続けるように」と指示された。しかし治るどころか湿疹は顔まで広がり全身に及んだ。病院で診察を受けたところ、原因は健康食品によるアレルギーと言われ、飲むのを止めたら治まってきた。(50歳代女性)

消費者庁

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