研究・開発につながる調査統計データや研究情報に関するニュースを配信します。
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2020年09月02日心不全は毎年1万人ずつ増加 心臓からのSOSを見逃さない 「心不全パンデミック」を回避 医療・健康
「心不全」とは心臓の働きが徐々に低下する状態。心不全の患者数は増えており、日本でも「心不全パンデミック」が起こるのではないかと危惧されている。心不全や、心臓からのSOSを正しく理解できている人は、実際には少ないという調査結果が発表された。産官学で心不全に取り組む試みも始められている。
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2020年09月01日肺の生活習慣病「COPD」は生活の質(QOL)を悪くする 禁煙すれば悪化を半分に減らせる 医療・健康
肺の生活習慣病とも呼ばれる慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、生涯にわたり患者の生活の質(QOL)を悪くするが、禁煙によりQOLの悪化の速度を半分に減らせることが、千葉大学大学院薬学研究院と慶応大学医学部の研究グループによって明らかになった。「喫煙者への禁煙指導が重要であることがあらためて示されました」と、研究者は述べている。
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2020年08月04日日本人は肥満ではなくても脂肪肝になりやすい 筋肉が低下すると「非肥満NAFLD」に サルコペニア予備群の段階で対策を 医療・健康
日本人では、体格指数(BMI)が低く、肥満でない人でも、NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)が多くみられる。体重は基準範囲であっても、内臓脂肪がたまっていて、筋肉が減っている人は、「非肥満NAFLD」であるおそれがある。治療しないで放置していると、肝臓の病気が進展し、肝不全や肝臓がんの危険性が高まる。「食事で体脂肪を減らし、運動で筋肉を増やすことが大切」という研究が発表された。
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2020年08月04日自宅で"筋活"を行いロコモ予防 筋肉量と筋力の向上を目指す「ロコモ予防運動プログラム」を始動 順天堂大 医療・健康介護・福祉地域
順天堂大学が、ロコモティブシンドローム予防のために、筋肉量や筋力を向上させる「筋活」ができる運動プログラムを開発し、ウェブサイト上で公開を始めた。
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2020年07月01日高齢者の「誤嚥」は1月1日に多く、場所は家が多い 正月の餅が原因か 全国実態調査で明らかに 医療・健康
高齢者の食物の誤嚥による窒息死は、1月1日にもっとも多く、場所としては家が、年齢としては75歳以上に多いことが、筑波大学の調査で明らかになった。「食物の誤嚥による窒息死を減らすためには、高齢者に対し、特に新年に注意を喚起することが望まれます」と、研究グループは述べている。
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2020年07月01日「フレイル」のリスクは太り過ぎでもやせ過ぎでも上昇 低栄養を減らして予防 医療・健康
高齢者のフレイルのリスクは、太り過ぎでもやせ過ぎでも上昇する。とくに日本人の高齢者のやせは死亡リスクの上昇に関連していることが、いくつかの大規模研究で示されている。「タンパク質を中心に、いろいろな種類の食品を食べることが重要」と専門家は指摘している。
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2020年06月03日「腸内細菌」が認知機能にも影響 認知症の患者の腸内では悪玉菌が多く善玉菌が少ない 医療・健康
認知機能と腸内細菌は強く関連することを、国立長寿医療研究センターが明らかにした。認知症の患者の糞便では乳酸値が低下しており、腸内で善玉菌が減り、悪玉菌が増えている可能性がある。腸内細菌の代謝産物を調べることが、認知症を予測する新たな方法になるかもしれない。
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2020年06月03日在宅での高齢者の健康づくりに活用できるスマホ用アプリを公開 健康長寿医療センターなど 医療・健康地域
東京都健康長寿医療センターと慶應義塾大学は、在宅での高齢者の健康づくりに活用できるスマートフォン用アプリ「運動カウンター」「食べポン」を公開した。このアプリを利用してもらい、高齢者に在宅で運動習慣や良好な食習慣を保持してもらうことを期待している。
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2020年05月01日【新型コロナウイルス】男性は女性よりも重症化リスクが高い 肥満や糖尿病もリスクに 医療・健康
米国のニューヨーク市は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大がもっとも深刻な地域だ。迅速な危機対応が求められている。市内の感染者の医療データの解析により、どんな人が感染すると重症化しやすいかが分かってきた。COVID-19が重症した人で多かったのは、男性、高齢者、肥満、糖尿病などの基礎疾患のある人だった。
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2020年05月01日フレイルとフレイル予備群に対策すれば要介護を3割、死亡を4割減らせる 早期の保健指導が効果的 医療・健康介護・福祉
東京都健康長寿医療センター研究所は、フレイルとその予備群が地域在住の高齢者の要介護発生や死亡に大きく寄与していることを明らかにしたと発表した。高齢者の健康余命を延伸するために、フレイルを的確に評価して、フレイルやフレイル予備群と判定された人に対し早期に、フレイル状態の改善、および要介護化の予防のためのさまざまな働きかけを行うことが必要だとしている。