研究・開発につながる調査統計データや研究情報に関するニュースを配信します。
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2021年07月07日高齢者の脳の老化予防に効果的なのはウォーキングなど「有酸素運動」 記憶力が低下する前に運動を始めることが大切 医療・健康介護・福祉企業
名古屋大学は、高齢者の認知機能の低下の予防するために、どのような運動が効果的かを明らかにしたと発表した。さまざまな運動の要素のうち、高齢者の記憶力の向上に有効だったのは、ウォーキングなどの有酸素運動だった。研究成果は、認知症を予防するための効果的な運動介入プログラムの作成に役立つものだ。
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2021年07月07日フレイルは特定健診だけでは発見できない 65歳の3%に「サルコペニアの疑い」 痩せ・運動不足でリスク増 医療・健康介護・福祉地域
65歳の神戸市民1,800人を対象にした調査で、約3%にサルコペニアの疑いがあることが、神戸大学の調査で明らかになった。サルコペニアが疑われる人は、肥満の合併はほとんどなく、特定健診ではむしろ好ましい検査結果がみられたが、詳しくは調べてみるとフレイルの傾向が強かった。サルコペニアの危険因子は痩せと運動不足であることも示された。「サルコペニアには早期からの介入が有効であることを考えると、将来の要介護や寝たきりを減らしていくうえでは、現在の特定健診に加え、サルコペニアを評価できる検査を受けることも必要です」と、研究者は述べている。
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2021年06月04日「腸内環境」は植物性食品で整えられる 肥満やメタボの人は「腸内エコシステム」が乱れやすい 医療・健康
野菜、果物、脂の多い青魚、マメ類、ナッツ類、食物繊維の多い全粒穀物、ヨーグルトなどの発酵乳製品などをよく食べている人は、腸内環境が良好で、炎症を抑える脂肪酸が多いことが明らかになった。
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2021年06月04日余命を縮める最大の原因は喫煙と糖尿病 健康的な食事と運動などの生活スタイルは人を幸せにする 医療・健康
30歳の男性の平均余命が短くなる最大の原因は、喫煙と糖尿病であることが、4万人弱を調査した大規模調査で明らかになった。過度なストレスも、余命を縮める原因になる。ストレスをコントロールすることも必要だという。
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2021年05月07日中年期に運動と食事を改善すると人生後半は健康に 肥満・メタボは体重を3%減らしただけでも改善 医療・健康
中年期に運動療法と食事療法の両方を実行していると、年齢を重ねてから、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患を予防できることが、米国心臓学会(AHA)などの研究で明らかになった。体重を3%減らしただけでも、肥満・メタボは改善する。早い時期から運動と食事の改善に取り組むことが、人生の後半に大きな成果につながる。
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2021年05月07日口の中の健康状態が悪い高齢者は認知機能低下リスクが高い 口腔の健康を維持すれば、認知症を減少できる可能性 医療・健康
嚥下や咀嚼の機能低下、歯の喪失など、口腔状態が悪化した高齢者では、認知機能が低下するリスクが高いことが、日本の65歳以上の高齢者1万3,594人を6年間の追跡した調査で明らかになった。とくに嚥下機能が低下した高齢者では、主観的認知機能が低下するリスクが、男性では8.8%ポイント、女性では7.7%ポイント、それぞれ高かった。
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2021年04月06日新型コロナで男性39%、女性55%が「ゆううつ」に? 脳科学とAIを活用してメンタル改善! 医療・健康地域
長引くコロナ禍により、「ゆううつな気分になることが増えた」という市民が、男性で39%、女性で55%に上ることが、広島市の調査で明らかになった。これを受けて、広島大学は最新の脳科学の研究成果をふまえ、AI(人工知能)やデジタル技術を融合して、うつ病、依存症、児童虐待、自殺などの問題を解決するプロジェクトを立ち上げた。
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2021年04月06日近くの薬局で生活習慣病の検査ができる「ゆびさきセルフ測定室」 全国に拡大中!コロナ禍でも自分の体をチェック 医療・健康
近くの薬局やドラッグストアなどで、過去1~2ヵ月の血糖値の平均を反映するHbA1cなどの測定を簡単に行うことができる。薬局で手軽に検査ができる「検体測定室(ゆびさきセルフ測定室)」は、全国に増えている。メタボや糖尿病予備群の段階でも、自分の体の状態を知っておくことが大切だ。
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2021年03月01日「健康寿命延伸のための提言」を公開 横断的根拠にもとづき具体的にアドバイス 国立がん研究センターなど6機関が連携 医療・健康
国立がん研究センターなど国立高度専門医療研究センター6機関が、日本人の健康寿命延伸のために必要な予防行動などについて、目標を提言にまとめて発表した。 ▼喫煙、▼飲酒、▼食事、▼体格、▼身体活動、▼心理社会的要因、▼感染症、▼健診・検診の受診と口腔ケア、▼成育歴・育児歴、▼健康の社会的決定要因について、エビデンスにもとづき具体的な提言を行っている。
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2021年03月01日魚を食べる人は認知症になりにくい 魚の摂取量が多いと認知症リスクが61%低下 日本人を対象に調査 医療・健康
魚をよく食べる人ほど認知症のリスクが低いことが、日本人を対象とした研究で明らかになった。魚をもっともよく食べている人は、15年後の認知症のリスクが61%低下した。 魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、DPA(ドコサペンタエン酸)についても、同様の結果になり、もっとも多いグループでは、それぞれ72%、56%、58%の認知症のリスク低下がみられた。